②から
ってんで…翌日から
『するめ』を『あたりめ』と銘打って売り出した
すると客の反応が“がらっ”と変わった…
客『おっ!! あたる目かいな!!これは縁起がええ
よし、おっさん一つもらうで』
こんな調子でどんどん売れる
「おっちゃん」は万々歳
死活問題はどこかに吹っ飛び
連日この『あたりめ』も飛ぶように売れた
と…これを競馬新聞を握りしめながら
見ていた大阪で居酒屋を営む『おやじ』
こいつはいい…ひとつ縁起を担いでやってみるか…ってんで
自分の店の『するめ』を『あたりめ』と銘打って売り出した
するとこれまた大当たり
「おもろい」「あたる目って縁起ええやんか」
…と、お客言ったかどうかは知らないが
兎に角お店は繁盛した、この評判が評判を呼び
大阪を中心にした関西一円に
「するめ」→『あたりめ』という
名称変更が、暗黙のうちに進んで行った
そんなある日
東京から大阪見物にやって来た一人の「おっさん」がいた
この「おっさん」の職業は居酒屋経営…
どれどれ…大阪の居酒屋は
どんな商売をしているのだろう…
と、夜の街へと出て行き
とある居酒屋へと入って行く…
そしてそこで、見慣れない一品を目にする
『あたりめ』?
と思い…早速注文…すると
出てきたのは…ただの『するめ』
なあんだ…ただの『するめ』じゃねえか
なんだって『あたりめ』なんて名前にしてんだろ…
そう思った「おっさん」店員に聞いてみた
おっさん「なあ、おにいさん…これって普通の“するめ”だろ?
なんで“あたりめ”って言うんだい?」
だが、運悪くこの店員さんアルバイトで
事の次第を知らなかった……
④へ
なんだそりゃ…