１０年程前に友人から蝋梅の植木を頂いた。15ｃｍ位だったか、まだ小さかった。その後、すくすくと育ち、幹は伸び枝を伸ばし葉をつけた。しかし、何度も葉を落としたが一向に花が咲かない。
いつになったら咲くのだろうかと痺れを切らし庭師さんに尋ねると枝を剪定してくれて「もうすぐ咲きますよ」と言ってくれた。もうすぐ咲くのだ！と喜んだ。
そしてまた3年が過ぎた。
そして今年1月、半ば諦めていた蝋梅に3つの蕾をつけた。驚いた。
こんなに寒いのにいつの間にか蕾をつけるなんて。待ち焦がれた花は咲きよい香りを放つ。近所の蝋梅の木は花がたくさん咲いているが、我が家の3つの蕾はそれ以上に可愛い。待ちに待った開花は大きな感動を与えてくれ喜びひとしおである。
何事も諦めないこと。すぐに諦めてしまうけど、10年の月日を待てばなんとかなる。そんなメッセージを聞いたような気がする。
友人に話すと「いいことがあるんじゃない」と言われた。何かいいことがある兆候かしら。