光を恐れる気持ちが分かりますか。



光を浴びると
醜い自分がよく見えるのです。
どうして産まれてきたのかと
自分を呪いたくなるのです。



人は本当に悲しいとき
身体が痛くなるのですね。



全て自分で選んでいるのだと
全ては自分の選択なのだと
あなたは言う



光を見なさいとあなたは言う



そうなのかもしれません
選んだのかもしれません



でも・・・見えないのです



あまりに眩し過ぎて
私にはあなたが見えないのです
そして
あなたからも私が
見えないのを
私は知っています・・・



あなたにとって私は
忌み嫌う闇なのでしょうが
私を見ないあなたは
私にとって、闇です



それでも
あなたは光で
私は闇なのですか



あなたのようになれと
私に言うのですか



人生は思い通りなのだと
自分を愛しなさいと
あなたのようにみなを愛し
世界を愛し自分を愛しなさいと
あなたは言う



ごめんなさい
無理でした


やってみようと思ったの



あなたのように
なりたかった
でも
無理だった
あなたと私は違い過ぎる



あなたは私?
私はあなた?
元は同じだって?



あなたは、
私とあなたが同じだなんて、
少しも思ってないじゃない。



光を恐れる気持ちが分かりますか。
光に憧れて、
どうしようもなく憧れて、
それでも近づけない気持ちが、
あなたに分かりますか。



お願いがあります



あなたはこれからも
世界に愛を表現し
光の方へと
走ってゆくのでしょう



でもどうか
忘れないでください



あなたの光が
強くなればなるほど
闇が深く濃くなることを



死ぬこともできず
生きることもできず
死んだように
生きていくのでしょう
もしかしたらその先に
すべてをあきらめたその先に
生きる希望を
見いだせるかもしれない
そんな小さな光だけを頼りに
死んだように
生きていくのでしょう



私はあなたが大好きです



私を嫌わないでください



またお逢いできる日を
楽しみにしています
それまでどうかお元気で



ああ、



今、気づきました・・・。



あなたも、闇が恐いのですね。



ふふ。あなたの言う、
あなたと私が同じだという意味、
少し分かったような気がします。



闇は、あなたが思っているよりずっと
優しくて暖かいんですよ。