カタルシス
あることがきっかけで、石けん作りを始めたころの気持ちを思い出すことがあって、これが私のやりたいことの原点なのだろうかと思っていた。
もちろんそうなんだけれども、
気持ちが何故かざわざわする…
そのとき 故 植村秀氏の言葉「格言」を思い出した。ネットで検索したら、
知らないあいだに書籍が出ていた。
今どうしても読みたい…衝動に駆られ手に入れ、いっきに読んだ。
20年以上前の自分を振り返り、その時やりたかったことや気持ち。そして今の自分はどうしたいか、そのために読みたかった。直感だった…
服飾を学び作ることに憧れ、まわり道してかじったデザインやカラーのこと…ファッションやメイクを伝える仕事を経験したけれど、そこから学んだことは今もかわらない。大切なものは憧れではあってもなりたい誰かじゃなく、その人自身であり、外側だけではなく内側から出てくるもの、そしてその人を作っていくもの。
メイクでも、綺麗で素敵に見えるのは、肌が綺麗であってこそ。内面美容を学んだ懐かしい記憶も蘇って来た。メイクについて伝えるためにはスキンケア、肌の話をお伝えしたい。そして肌をつくる 身体や心が健康であることが大切だということも…
心技体やホメオスタシス 「恒常性 」3つのトライアングルであるように。
振り返ると…
今からもう20年ほど前、shu uemuraではすでにフィトテラピーという言葉でスキンケアアイテムに植物の力をとりいれていたし、私がアロマセラピーと出会ったのもこの頃だった。先見の明があり、美容のパイオニアといわれる彼の言葉を 今の私が読んで感じることは20年前とは違って当たり前かも知れない…
でもやっぱりこれが
私の原点だなと思った。
やっぱり、秀氏は素晴らしかった。
自分にとって何が大切なのだろう。
親になり子育てを経験しながら、独学で知りたいことを学んできた。子どもや自分のためだったからそれで良かった。でも、人に伝えるためには必要なこと。ようやく一歩踏み込んで行くこともでき、いきたかった場所へも行くことができた。
次から次へと移り変わる流行や情報。
誰かや何かに振り回されるのではなく、自分がこれだと思ったことをちゃんと伝えていこう。
いいものはかわらないし、ちゃんと残っていく。もちろん必要な新しいことも取り入れたい。手をかえ品をかえるんじゃない、ひとつではないけれど それぞれが繋がって広がっていくことを伝えていきたい。
だからあってる、好きなことを広めるために伝えたいと思う。
ただそれだけが 正直な私の気持ち。
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カタルシスとは…いらないものを排泄するという直接的な意味と浄化の意味があり、カタルシス美容として秀氏から学んだことは美容としてだけでなく哲学的な意味もある。
心の奥底の感情が揺さぶられたり涙を流したり、その結果開放感が得られ
癒されること。それは楽観的な思考(明るく・楽しく)だけでは到達できないといわれる。