こんばんは。
ALSと闘っていた夫は唾液や痰との闘いで吸引機は必須の機械でした。
初めて確定診断が出た時に入院していた時、吸引機を紹介され、その時はホントにまるで他人事でした。
こんな機械を使う時が来るのかなぁと半信半疑で説明を聞いていました。
それから、わずかの時間が経ち吸引機が手放せなくなってしまったのです
人間の身体とは怖いですね。
あの時は本当に全くの健康体のようだったのに‥あっという間に痩せ細り別人のようになってしまうなんて
吸引機は一台目は家で使用する為のもの。
2台目は電源のないところや車の中で使えるポータブルのものでした。
もう特定疾患として買えないので実費でした。
でも、2台目が夫の粘着性の痰には太刀打ち出来なくて、これは弱すぎる!と思いポータブルでも強さのあるという3台目をまたまた自費で購入しました。
でも、この吸引機を使ったのはたったの一度きりでした。
最後に入院する時、病院に行くまでのたったの数分で苦しくなり、初めて使用しました。
その日から入院して、たったの9日で天国へ旅立ってしまいました
夫が居なくなって、吸引機が3台もどうしようかと迷いながらも処分出来ずに家に置いてありました。
この前のリフォームでも処分は出来なかった。
そんな時、夫のお姉さんから電話がありました。
お姉さんが大阪から鹿児島の実家に帰ってくれて、夫のお母さんの介護をしてくれています。
お姉さんが弟の使っていた吸引機ってあるかなぁと聞かれて、ほぼ新品のがありますよと‥。
「停電した時に使いたいんだけどね」とのことで、夫のお母さんのために使ってもらえることになりました
大事にとっておいて本当に良かったです
夫は亡くなってしまったけど、お母さんに使ってもらえるのは本望です
処分しなくて本当に良かった
お母さんも認知症の症状が酷くなってきたらしいので、看護師さんだったお姉さんでも長い介護生活は大変です
私が手助けできるのは、金銭的な援助くらいしか出来なくて申し訳ないのですが、少しだけでも役に立てて良かったです。
お姉さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
今日、早速、夫の故郷の九州の鹿児島県の美しい小さな島に送りました。
読んでくださりありがとうございました