これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。














いっそ抱くか、突き放すかして欲しい。
こんな生殺しな状況。
狂ってしまいそう。


「又吉、起きろ」
「ぁ、うん。収録?」
「早くしろ」
「あーぃ」

こんな、やり取りは二人の間では普通。
だけど今は辛い。
綾部に想いを打ち明けた。
《好きだ》と。

その時、綾部はなんの反応も示さなかった。
ふ〜ん、と返された。

「ほらダラダラすんな」
綾部に背中を叩かれる。
そんなスキンシップにも、心が反応してしまう。

辛い。
泣きたい。
泣けない。



収録後の楽屋で突然、綾部に押し倒された。
「お前、俺が好きなんだよな。じゃあイイよな」

「何が?」
頭が混乱する。

首筋に強く吸いつかれた。
体がビクリと反応する。

「男は初めてだけど、似たようなもんだろ?」
「だって綾部は女の人は引く手あまたで・・・っあ」
「今日は女の子が捕まらなかったんだよ」


そんな理由で抱かれるのは嫌だった。
力いっぱい綾部を突き放す。


「なんだよ。俺が欲しんじゃないの?」
「こんなん嫌や」


「俺に好きだって言ってほしいの?好きだよ。はい、こっち来い。時間ないから。」


後ずさりすると壁にぶつかった。
逃げられない。

綾部が迫ってくる。
唇が重なる。
すぐに舌がねじ込まれる。

望んでたのに、こんな乱暴な行為は深く傷つくだけだった。

「嘘だから。もう止めて」
「何が?本当だろ俺を好きなのは」
「もう嘘にして・・・お願い」
「止めない」

体を滑る手に反応してしまう。
やっと涙が流れた。

好きだから抱いたわけじゃない。
近くに、丁度いい女の子がいなかったから。

もう狂って何もかも、嘘だと思うなら救われるだろうか。
この今の全てを。