これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。












まったんが楽屋前の廊下でふらふらしていた。
所在なげに。

「まったん、どうしたの?」
「あぁ、吉村くんやん」
「何してんの?楽屋入んないの?」
「ちょっと…」

まったんは困ったように笑った。
ピースの楽屋の扉を少し開ける。
そこでは祐さんと女子スタッフが絡み合っていた。

ゆっくりと扉をしめる。

「懲りねーな、事務所に怒られるぞ」
「僕じゃ、止められんもん」
「俺もだわ。祐さんはキレるからな」

ため息をつく。
これじゃ、廊下ふらつくしかないよな。

「まったん俺の楽屋くる?」
「ええの?」
「今日ピンだから大丈夫」
「ゴメン」
「いいからおいで」

彼の手を取り、俺の楽屋に連れていく。

楽屋についても、彼の顔色は悪かった。
「まったん?大丈夫?」
「うん吉村くん、ありがとう」

彼の頭をなでる。
何度も何度も。


彼の目から涙が溢れた。
それを舐めとる。
泣き止むように背中をさする。

優しく抱きしめる。
彼はとても冷えていた。
溶かすようにゆっくりと強く抱きしめる。


「まったん、我慢しなくていいよ。思いっきり泣いていいよ」
「うぇ…ぐ…ぁ」

彼が泣いているのは訳がある。
綾部は、まったんと付き合いながら女と堂々と浮気する。

今日みたいに、狙いすましたような時間に。

だったら、まったんだって浮気していいよね?

「顔、上げてごらん」
彼が顔を上げると、すかさずキスした。
最初は優しく、後半は激しく。
何も考えられないように。

俺の事しか考えられないように。

彼の首筋に胸に指にキスする。
最初はびっくりしていたが、やがて彼は解けた。

まったんの最初の浮気相手は俺だ。
いいよね。祐さん。
浮気相手が本命になる事もあるんだって。

そうしようかな。
俺が本命なら泣かしたりしないよ。
女は好きだけど、まったん以上はいなかった。

だから貰う。
奪うんじゃないよ。
まったんを置き去りにした祐さんが悪いんだから。

かえって、ありがとうね。
彼が手に入る。
これからは俺のモノだよ。
幸せにするから。