これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。











「結婚しよう」

そう真顔で言われた時、嬉しいよりも《こいつアホやな》と言う言葉が頭に浮かんだ。

「ここ日本やで?」
「海外で結婚できる国あるだろ」
「あるけど、日本人に見られたらアウトやん」
「ロケしてるフリすればイイじゃん」
「すぐバレるわ」

綾部がこうゆうこと言うのは、テレビで見たとか動機が曖昧だ。
つまり、いつ気が変わるかわからない。

「何見て言い出したん?」
「海外のドキュメンタリー」
「同性愛の?」

「結婚できるならしたいなぁって…何となくさ、証明が欲しくて」
「単純な…呆れるわ」

溜め息をつきつつ綾部を見る。

「今の状態でも浮気三昧なのに、結婚なんかしたら不倫やで」

「今、連絡つく女の子…切るから」
「それが消えても新しく作るやろ」
「それは否定できねーな」
「否定しろや」

「結婚しよう?」
「浮気もんと結婚できんわ。あきらめ」
「諦めないぞ。お前が首を縦に振るまでは」

ひどく呆れて僕はそっぽを向いた。
喜んでやるものか。
いつか綾部と結婚できたら、なんて思ってやるものか。

僕は夏の終わりを感じながら、なんとなく幸せだった。