これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。










「世界旅行に行こうかと思ってる」

相方が素っ頓狂なことを言うものだから、言葉が見つからない。

かろうじて
「なんで?」と、言葉を絞り出した。

「物語を書くには様々な経験が必要なんやって。好きな作家さんのインタビュー記事に載っててん」

「で?世界旅行なの?」
「1番、経験値高そうやん」
「都内で経験、積めない?」
「ハプニングバーとか?」

「いやいや、俺が言うのも変だけどノーマルな経験しろよ。」
「僕ら付き合っる自体アブノーマルやろ」

それを言われたら返す言葉もない。
だけど世界旅行には全力で反対。
会えなくなっちゃう、じゃなくて!仕事あるだろうが!

「仕事どうすんだよ」
「キャンセル?しかないやろな」
「せっかく頂いた仕事を放り出すな」

又吉がショボーンとする。

「綾部の言う通りやな、スタッフさんや制作さんに迷惑かけられんよな」

「世界旅行は無しな」
「綾部と行こうと思ってんけど。残念」
「俺も?」
「綾部と行かなかったら楽しないやん」

気のないふりをして、ふ〜んと言う。
反対するんじゃなかった。
二人で堂々と婚前旅行できたのに!

世界旅行は10数年後に開催予定。
今は目の前のお仕事です。
愛する人と一緒に。