これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール(∩´。•ω•)⊃ドゾー












薔薇には刺がある。
そして、それに囚われたら逃げられない。
君を茨でがんじがらめにしたい。

「徳井くん?」

あぁ、そうだった。
綾部が来るまでピースの楽屋に。
吉村がうるさ過ぎる。

鳴り止まないラインの音。
どんだけ相手に事欠かないんだろう。
しつこい、うるさい。

逃げ込もうにも知り合いも思いつかずに、廊下の椅子に座っていた。
そこに彼が通りかかったのだ。

「そう言うことなら僕らの楽屋、来たら?」
「え、いいの?」
「綾部が来るまでなら、ええよ」
「んじゃ、行くわ」

そして今に至る。
俺は余程ボーッっとしてたんだな。
心配そうに又吉くんが、俺を覗き込む。
あっ、可愛い。その顔。

君を見ると俺の暗黒面が疼き出す。
たまらなく縛り付けて、逃れられなくしたくなる。
茨でがんじがらめにして、その顔を歪めたい。

彼の腕を強く握る。
彼の顔が歪む。
その顔、欲しかった。

他の人間は、こんな事しない。
君と俺の間だけ。

廊下の靴音に覚えがあった。
スッと彼から手を離した。

「はよーって徳井もいたの?」
「うん、いた」
「何でだよ」
「吉村うるさい」
「黙らせろよ」
「ラインの音、止まらない」
「携帯か、止まんねーだろうな」

綾部が来たら帰る約束だ。
又吉くんを見ると、俺が強く握った腕を隠していた。

消えないよ、しばらくは。
俺の所有の証。
に、したいけど。
まだ、俺のモノじゃない。

君を茨で縛りたい。
誰も近づけない。
俺しか茨を解けない。

俺はピースの楽屋を出た。
綾部が又吉くんの腕を心配している声がする。
「何だ、この腕」
「心配いらんて」

相変わらず目ざといね綾部。
もう少ししたら手に入れるよ。
誰にも秘密でね。