ぼちぼち書いている
扉を開ければ君がいる~こじらせ男子と遺跡ヲタク女子の恋愛事情~
ラストに向けて色々入り交じって参りました。
ここで復習と不比等と穂香についてつらつらと書いていこうと思います。
あらすじ~
「金持の子息であるがゆえに真性こじらせ男子になってしまった不比等。その不比等が唯一心を許せるのは大好きな祖母だけだった。その祖母は不比等に懐かしい本をわたしこの世を去るのだった。
遺跡ヲタクの穂香はまわりから不思議ちゃんと呼ばれていた。ある日穂香は図書館で出会ったお婆さんから宝石をもらう。
全く縁のなかった2人を穂香の宝石と不比等の本がつなげた。
不比等は母親と祖母の死、義母や兄たちとの確執に父親にたいする誤解。
穂香は本当になりたいものが見つからないジレンマと自信の持てない自分への嫌悪感。そんな2人が力をあわせてお互いの固く閉ざされていた可能性の扉をひとつづつ殻を破り様々な問題を乗り越えて開いていき、生まれてきたこと生きていること出会えたことに感謝し心からの笑顔になれたとき、何時もそばであたたかく見守ってくれていた大切な仲間に気付いた。そんな2人は今日も明るい明日を探して冒険を続ける。」
とまあこんな感じでしたが…只今、祖母の葬儀からの事実確認の時期になっております。
主人公の不比等
コイツは…不器用です(笑)
自分が有利な立場であることは十分わかっているし祖父母や兄達から可愛がられていることもわかっている。
でも納得がいかない…
それは幼くして亡くなった母への想いと新しい家族を受け入れることへの罪悪感なのだろう。
受け入れてしまえば楽になるのか?
受け入れず逃げている今の方が楽なのか?
どちらも楽なように見えて辛い
だから家族のせいにして自分を守るしかない。
母を忘れ再婚した父と義母への疑心暗鬼
2人の兄を翻弄したであろう義姉への嫌悪感
そして女性に対して歪んだ見方を抱くようになる。
すねて、ひねくれネジ曲がってしまった可愛そうな
お子さま
それが不比等である。
見えるものだけが全てじゃない。
白も黒もグレーもドロドロもバチバチも丸っとその人を作るもの…
そんな自分のなかのドロドロに飲み込まれそうになったとき書店の仲間と出会う。
リアルに理解できないタイプの仲間達。
そんな仲間に翻弄され鍛えられ始めた頃に穂香と出会う
不比等が初めて出会う感覚の持ち主であり今までのパターンと明らかに違う穂香。
戦略なのか?わざとなのか?俺の気をひこうとしてるのか?
勝手に悩む様は滑稽だけれど可愛い。
ひねくれず真っ直ぐに成長していた不比等なら穂香は絶対に好きにならないタイプだろう。
どちらかと言うと、もっとしなやかで女性らしく可愛いく甘えるタイプが好きだろう。
そこはひねくれてくれて、ありがとう…となるのか?
穂香に初めは変なウザイ女と決めつけていたが、どんどん印象が変わっていく姿に戸惑いながらも楽しくなっていく。
そりゃそうだ不比等も相当な変わり者なのだから。
そして穂香との絡みでアワアワする不比等が好きだ。
伏兵が現れた時の不比等などは初恋なんだな…と書いていて気恥ずかしくなったものだ。
まあ作者としては、少しずつ明かされていく真実を知り成長していく不比等、カッコ良くなっていく不比等が、いじめがいが無くなりそうでつまらないのだが(笑)
さて穂香は、どんなに頑張っても認めてもらえない劣等感から逃れられない。
それは幼い頃、何気ない同級生の言葉に傷ついたからだ。
小学生の頃、幸村に遺跡の話をするシーンがある。
おそらく穂香はその方面のテストでは満点をとり先生に誉められたこともあるのだろう。
それが妬みに火をつける。
普段は目立たないくせに先生に好かれた穂香はまさしく出る杭。
変な子、かわってる子、キモい、先生の機嫌とり、と言われ出す。
そういう面では大人も子供も残酷だ。
だから穂香は
私は遺跡ヲタクだから…
変わってるから…
みんなが私を嫌っても仕方ない…
そうやって壁をつくって傷付かないようにするしかなかった。
でも幸いにそんなことなど気にしない小春に出会う。
小春は穂香を今まで何があったかなど気にもせず直感で気に入る。
そこで少し穂香は本来の自分を出せるようになっていき不比等と出会う。
小春のお陰で人との距離感に戸惑うことも少なくなったのだろう。
もし小春が男子なら穂香は近よりもしなかった事は容易に想像できる。
まさに穂香にとって小春は救世主なのである。
そんな変わっていく穂香に気付いた者がもう一人いる。
そう幸村だ。
幸村は今まで上手く渡り歩いてきた感がある。
出すぎず引っ込みすぎず。
モテて来たであろうことが垣間見える。密かにファンもいるのだろう。
そんな自分が穂香を好きだと知られたら穂香は無事ではないだろう
トイレで水をかけられるのか?悪口を言いふらされるのか。
まあ穂香にとって悪口を言いふらされるのは大したことではないだろう。
ただ、それで相手が傷付くのが怖いと考えるタイプだ。
そんな穂香の考え方を幸村は知っている。だからこそ穂香が自分を好きだと確信が持てるまで動けなかった。結構ナイーブ…いや計算高いのかもしれない(笑)
そんなだから横からかっさらわれる…
このままフラられるなんて消化できないだろう。
なにかやりそうで怖いタイプだ。
でも結局は穂香の気持ちしだい…
といってもまわりは分かりきっているのだが本人達はなんとも煮え切らない。
不比等は伏兵が出てきて焦って無意識に動く自分に驚くまで気付かない。
穂香にいたっては恋愛と言う言葉から目を背けて友達と思い込もうとさえする。
そこであの言葉だ
どちらと一緒にいたい?
そこで本気で穂香は悩む
自分はどうしたいのか、どうありたいのか…その答えがあれなのだ。
恋愛を重ねるとズルさが出るのだろうが初めての事で戸惑う2人。
しかし、まさか穂香が不比等を翻弄するようになるとは…楽しくて仕方ない。
本当に、みんな不器用で可愛い。
だからこそ考えすぎて迷路にはまるのだ。
前に進むのが怖い、だから振り返る…そのなかに見落とした大切なことがあるはずだから。
そこから綺麗ごとではできないことや守りたいものを見つけ出すのだろう。
大人になるってキツイ…
でも、それぞれ前を向き一つ一つ扉を開けて一歩踏み出し、どんなときでも自分の心の声を大切に笑っていれば不器用でも道はできるのだ。
そんな困ったちゃんの2人と、その2人を
時に荒々しく
時に笑いの渦に巻き込みながら
お節介まみれで翻弄しまくる書店の人々と友人達。
そして、寄り添い見守り導こうとしてくれた不比等の祖母をはじめとする家族達の物語。
これから進むにつれ加筆訂正などあると思いますが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
名月らん