日がくれかかった、大雨の山の中の民宿、雷の音
配達員の声
配達員「有り難うございました 〜」
車のドアがしまる音がして去る
あやめが、箱をもって出てくる
あやめ「何かしらね」
去っていく。
家族づれの四人が来る
父「こりゃあ、今夜は大雨になるな」
母「朝から大雨だけど、そういえばケーブルテレビで、外出する時には気を付けるようにって言ってたわね、昼頃に救急車も走ってたし」
娘「雨で地面が悪いからじゃない? 川沿いには近付くなって標語もあったし。なんか、昔すごい土砂崩れがあったって歴史館にあったね」
父「じゃあ救急車は川沿い関係か?ここは早くご飯にしてもらって、部屋で休むか」
母「そうね、それが良いわ。ちょっとてっちゃん、いい加減にゲームは止めなさい!」
息子「え〜良いところなのに」
娘「あんたね、朝からずっとでしょ!! せっかくの家族旅行なのよ! わかってんの!?」
息子「わかってるって」
そこへ、民宿の二人がやって来る
あやめ「あら〜ここにいたんですか? 今ね、停電になるかもしれないからって、お部屋に懐中電灯とローソクを 持って行こうと思ってたんですよ」
父「停電ですか」
たけ「こんな山奥ですからね。まあ、ほかにも色々と 」
ピンポンパンポーン♪
『お知らせします、ダムの上流で雨がたくさん降ったため…』
あやめ「あらら、ご飯をたべてとっとと寝ますか 。急いで、他の皆さんを呼んできますね 」
たけ「たのんだわよ、あやめちゃん」
あやめが去る
父「女将さん大変ですね、何か手伝う事ありますか?」
たけ「ああ大丈夫ですよ。それより出歩かないでくださいね、危険ですから。 そうそう、今夜はご飯をたくさん炊いたんで用意しますね」
女将のたけが去る
父「いいかお前たち、停電になっても慌てるんじゃないぞ」
娘「なんかジタバタしてるの 、父さんだけなんだけど」
父「とっ父さんは、落ち着いているぞ!!なぁ母さん」
母「さあ、今晩は何かしらね 」
そこへ、大学生四人がやって来る。
宮田「こんばんは、すごい 雨になりましたね」
父「こんばんは、そうなんですよ、本当は避難したいんですがね」
ひとみ「そうですよね、ここ大丈夫なんでしょうか」
あやめが、女子会の3人とやって来る。
あやめ「大丈夫ですよぉ、いつもの事ですから。
慌てて出歩く方が、危ないんですよ」
と言い、去っていった。
高橋「大丈夫って、本当に大丈夫なのかしら」
保坂「外に出るなって言うんだし、ここにいるしかないでしょ」
突然の停電、真っ暗になる。 びっくりして叫んだり、わなわなするみんな。
保坂「やだわ、ちょっとなにも見えないじゃない!! 誰か懐中電灯ちょうだい」
安井「はい、保坂さん」
保坂「つけるわよ!!」
ライトの先には、たけ
驚き叫ぶ!!
たけ「こっちが驚いたわ❗️ そうそう、今晩は特製オニギリですよ」
みんな「オニギリ?」
たけ「ものすごく、美味しいですからね。楽しみにしててください」
去っていく
田宮「ビビった〜。化けもんが出たかと。でもまあ、ちょっと目もなれてきたな」
大学生のなつは
なつは「そうね、少しは慣れて見える感じになってきた気がする」
玄関からガタガタ音
安井「やだ、風?気味が悪い」
保坂「大丈夫よ、単なる気のせいよ!」
又、ガタガタ音
安井「ほらぁ〜」
保坂「仕方ないわね、ちょっと誰か見に行ってちょうだい」
高橋「ええ〜」
ガタガタ戸が開いて、男性が入ってくる。 ライトに照 らされる男性
男性「ここって、民宿はなの屋だよな!?」
騒ぐ皆。
ライトにてらされた男性は、ずぶ濡れ
男「ここ、はなの屋だよな?」
恐る恐る、男をみて
保坂「え?ここは、ちょっとあなたずぶ濡れじゃないの、 誰かタオル持ってきてあげて」
安井「え〜こんなに真っ暗なのに!?私は嫌ですよ」
高橋「わっ私だって、こうみえて相当な怖がりなんですから」
保坂「ったく、みんな冷たいわねぇ」
宮田「俺、とってきます」
去っていく宮田
保坂「やだ、ごめんね〜悪いわね〜頼むわね〜」
高橋「ちっとも悪いなんて、思ってないくせに」
保坂「何?何か言った?」
高橋「いえいえ、何にも」
電気がつく 胸の辺りが血だらけの男性を見て、みんな驚く。手には、ノミのような刃物らしきものを持っている
なつは「やだ〜血だらけ!どこか怪我してるんじゃないの?」
男性「これは、昼間」
女子会の叫び声
保坂「ナイフよ〜この人ナイフ持ってるわ〜!」
高橋「強盗犯よ」
男性「あ、これは」
父「大丈夫だ心配するな! お前たちは、わしが必ず守るからな!! いいか、わしの 家族に指一本でも触れてみろ許さんぞ!!」
母「おとうさん男らしい〜 惚れなおすわ」
娘「おとうさん、かっこいい!! 」
父「そっそうか?」
息子「父さん、スゴイ!」
父「まっまあな!!」
男性「俺は別に」
田野「おい、俺たちは金持ちじゃないから、人質にとってもなにも特にはなんないぞ!!」
ひとみ「あの、ちょっとみんな落ち着こうよ」
なつは「この状況で落ち着けって?無理に決まってるでしょ !! 」
ひとみ「この人、悪い人じゃなさそうだし。」
なつは「なにいってんの!悪そうじゃないのに限って、悪かったりするのよ」
ひとみ「まあ、否定はできないけど」
宮田がやって来る。
宮田「お待たせしました、タオルこれでいいですか? ぇ? 皆さんどうしたんですか?」
男性を指差すみんな。
宮田「え?」
血だらけで、刃物らしきものを持ってる男性