皆さんのご意見が反映される良い機会です。


繁殖業者やペットショップの劣悪環境への対応を求められていた衆院議員が、党派を超えてプロジェクトチーム「殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」を結成しました。

議員連盟は外国の事例なども調べて議論を重ねて作った数値規制案を今年(2020年)4月に環境省に提出しました。

議員連盟の数値規制案

ケージの広さは小型犬で最低2平方メートル
ケージの中のベッドは動物の体長の1.5倍以上×体高の1.3倍以上
犬が起きている時間の50%以上は自由に運動スペースに出入りできる構造にする
動物の飼育数の上限は、繁殖業者では従業員1人当たり犬15匹、猫は25匹。ペットショップでは犬20匹、猫25匹とする。
犬猫共に出産は生涯に6回まで


一方、ペットショップや繁殖業、ペットフード業界などが関連する『犬猫適正飼養推進協議会』も数値規制案を提出しました。

規制を受ける側の業界ですから、当然のように強い規制は避けようとします。つまり動物に厳しい数値となっています。

犬猫適正飼養推進協議会の数値規制案(主な部分)

ケージのサイズは、高さ=体高の1.3倍、幅=体長の1.1倍
動物の飼育数は従業員一人当たり50匹
動物を繁殖に使用するのは8歳まで


抵抗勢力である業界との溝は縮まったとは言えません。

繁殖屋や悪質ブリーダーの劣悪な環境下で、一生を終える悲しい命を救うのも皆さんの声です。