観てきました
何かと話題の、この映画。
私は「水田ゆき」さんの原作も読んでいたので、内容はバッチリ、もちろん映画が なのも分かった上での観賞です。
大阪では大変ディープな街の、小さな映画館で、1日1回だけの上映でしたので、予定を合わせるのに苦労しました
映画館の待合室…
ポップコーンとかね、売ってません。
さすがに、萌え友さんを誘う訳にもいかず、1人で行ったので、上映までの待ち時間が、長かった
お客さん層は、女性が多いのかと思っていましたが、いやいや
サラリーマン風の男性とか、何者か分からないおじ様とか、いらっしゃってました。
小さい劇場ですが、満席でした❗
この後、肌色多めの画像を貼ってます。
上映中ですので、いつもの様に「ふんわり」ネタバレしております。
見たくないよ~って方は、ここで回れ右してくださいませ
いやぁ…
よくぞここまで演じてくれたよ、主演俳優さん達
と、いうのが最初の感想。
原作を読んでたら知ってるし、映画の情報を分かった上での観賞なんですよ、そして18歳以上じゃないと観ちゃダメ❗って作品なんですから。
でもね、前半はしんどかった…
私は、可愛いBLも好きだけど実は、男同士の愛とは、苦しく痛いもの、と思っているタイプの腐女子。だから原作漫画の直接的描写も、全然平気だったんですけどね
両親の事故死は自分のせいだと自暴自棄になり、自殺しようとした桂木を止め、その命いらないなら俺にくれ、と言って彼を監禁、拘束し苦痛と快楽を与え続ける男、余田。
ここが何処なのか、自分の命はどうなるのか分からず、更に与えられ続ける辱しめ。
桂木は何度も抗い、叫び、懇願します。
余田の容赦ない凌辱と調教はやがて、自分自身で桂木を直接、犯すところまできます。
これまでの彼は、色んな道具や自分の手で快楽を与えはするものの、決して自分自身では行為をしなかったんです。
1つだけ、鍵になるネタバレをしますが、余田は腕の良い外科医。医者なので、どんな事をしようとも絶対に桂木を傷付ける事はありません。器具も医療用です。←だから何?なんですけども
助けたい命、助けられる命に日々向き合ってきた余田が、救えなかった命に直面した時、彼をその行動に走らせました。
桂木と同じ、心に持つ傷「大切な人の死」です。
桂木を犯した余田は彼を解放しますが、監禁部屋を出たそこは、余田の勤める病院でした。余田が医師だと、ここで初めて気付く桂木。
後半、余田は解放した桂木と行動を共にします。制限していた食事をさせ、桂木が行きたいと思う場所へ2人で行くんです。
ここからはもう、2人の心の中にある複雑な気持ちが絡み合い、物語に引き込まれました。
「劇薬」が何なのかも分かりますよ。
お前は自由だ、何処でも生きていける。
余田はそう言って、桂木と別れます。もう2度と会わない2人なのか…と思わせますが、BLだもの❗
ドラマチックな最後が、有るんですよ~❤️
もう1つの鍵となる3度の偶然、そして自分と同じ余田の心の傷を知る事になる桂木は、もう余田に対して、憎しみも怒りも通り越した感情を持っていました。
ここからは、劇場でお楽しみください。(ネタバレ希望の方は、直接メッセージください。詳しくお話します)
ここのシーンは、思わずうるうるしちゃった
やっぱり愛のあるセッ◯スシーン程、萌えるものはないですね。ちょい、激しめやけど
最初の画面から、薄暗い配管室のような監禁部屋がずっと続いて、音といったら桂木の喘ぎ声と機具のモーター音と、ローションの◯音…
昔のアングラゲイポルノ?って感じ←知らんけど。
違うと思うのは、ボカシがない事と、うまい具合に局所を効果的に隠してる所ですね。天才か❗って心で叫んだ
でも、監禁から解放された後のシーンは、太陽の日射しが眩しくて、2人は明るい世界に存在しています。
この描写の対比がね、良いんですよ~
生きる力を無くした前半の暗闇の中と、そして生きる力を取り戻そうとする後半の光の中。
余田と桂木の感情の交わりが、やっぱりBLやなぁって思わせてくれました。
キャストの余田役「北代高士」さんと、桂木役「渡邉将」さんは、オフショットだと、こんなにイケメンで爽やか
※画像、公式サイトよりお借りしましたm(__)m
大変やったやろうな~頑張ってくれましたね❗
一般受けする内容でもないし、見る人を選ぶ作品だとは思いますが、私は好きでした。
観賞中、前半で席を立った人がいてびっくりしたり、私の隣のシートの人が、イケメンの若いサラリーマンだったので、ちょいちょいリアクションが気になって、横目で見ちゃったりしてしまった…
これまで観た実写BL作品の中で、確実に限界を乗り越えたと思う作品でした。
スゴい時代になったもんだ