フリーダ・カーロの最後の絵
真っ赤な西瓜の果肉に刻まれた「生命万歳」
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昨夜0歳の虐待死のニュースに胸が詰まった。。
「ストレスで頭にきてやった」と母親は言ったそうだ。私をぶった後「スッキリした」と吐き捨てた母を思い出し、キゥっとなる。
躰に残る小さな傷跡達や足枷となる数々の言葉は、私の日々に鉛色の雲を垂れ込ませた。
数年前電話で、言われて辛かった事を伝えた。母は「全然覚えていない」と言った。えっ、私毎日、朝起きた瞬間から過去の母と戦っているのを感じていたのに、シャドーボクシングしてたんだ。
母は「ごめんね」と言い「私が謝ったのだから、あんたも謝りなさい」と続けた。。
ふと気が付くと、ここ数ヶ月、雲がなくなっていた。ゼフィロス(春から初夏にかけて吹くそよ風の神)が吹き飛ばしたのだ。