砂時計 | 緑のアロマ 青い波音

緑のアロマ 青い波音

日常と拙い詩、他愛のない話、情景の切り取り

涼やかに風を纏うように
ひょうと人の波間を抜ける
そんなあなたのようで居たかった
缶ビール片手の宵のうち
テレビ相手のはしゃぎさえ
些細に引き寄せる姿
手を重ねたら静けさ落ちて
進む時間を歩める気がした
あなたが触れて切なくて
風を纏うなんて無理そうで
やわらかに温もり抱き締めた

砂を返せば戻れると
小指で口づけなぞる髪
幾たびでも返す星の砂