また急に暑い。。。今の外気温は私のPCによると38度だそうです。
先週は涼しめだったのに。。。
昨今ではスペインでもクーラーのある家も多いので、暑い最中はクーラーを利用も多いと思うけれど、その昔、私がこちらに来た当初は、家庭にクーラーなんてなかった。バルやレストランでもクーラーがないところも多くて、ある場合は、わざわざお店の入り口に、「クーラーあります。」と張り紙があるところも多かったなあ。
今でも家庭では、一番暑さの激しい時間の頃は、シャッターを下ろして、家の中を暗くして過ごします。太陽光を窓から入れてしまうと、その後家の中がずっと暑いままになってしまうから。窓もきっちり閉めて、熱い空気を入れないようにして灼熱のスペインの夏をやり過ごします。
さて、以前のブログにサンティアゴ巡礼のことを書いたのだけど、その続き。
虫に刺されて救急に行った私は、その後もマイペースで巡礼を続けました。
虫刺されの足は、注射の後、青あざのような色合いになり、痛みも腫れもひいてきていました。
その後、数日を経て茶系の色合いになっていき、巡礼も終わり、気が付いたら跡も消えていました。
確か巡礼終了2.3日前くらいだったはず、その日も一人で歩いていた私。
明るいけれど、森の中のような場所、足元には沢が流れていて、急に、胸の奥底から
不思議な熱い熱い気持ちが沸き上がり、同時に涙が溢れてきました。それから、目に写る景色が、まぶしく見え、世の中はこんなにも美しいのだと思いました。
しばらく、その場に立ち止まっていたのですが、その後、不思議なことに自分を肯定する気持ちが滔々と溢れました。
私はこのままで十分なのだという気持ち。
そして私の周りの人々も、そうでない知らない人々も、みんなこのままで美しく、愛して愛される人々に他ならないという気持ち。
本当は何もかも完璧で、このままで十分なのだ、という確信。
本当に、本当に、今思うと不思議な何の根拠もない確信。
でも揺るぎのない確信だった。
その後からの巡礼の旅は、楽しくて、ただただ歩き続けたいと思って進んだ。
残念なことに、たったの2.3日で終了してしまったのだけど。
でも、そこからの景色は、何もかもがキラキラと輝いていた。
あの時の気持ちは、巡礼の後、いつもの日常に戻ったと同時に、失ってしまった。
あの時の感情ははっきりと覚えているし、今でも思い出せば再び味わえるのだけど。
でも、何かをしていて、同じ感情になったことは、その後一度もない。。。
あの感情は自然とつながったから、感じ得たのではないか?と何人かの知り合いに言われた。
どうなんだろう。
またいつか同じように、あんな気持ちを体験したいなとは思うけれど。
そんな日がまたあるといいな。