日本とスペインの医療は違うなと感じるところはいろいろあるけれど、そのうちの一つが

今回、がんのタイプなどの説明がほとんどなかったこと。

 

私の場合、「初期のがんです、手術します。放射線とホルモン治療します。」とざっくり聞かされて、そしてそのままベルトコンベアに乗った感じ。

私はスペインでは病院は社会保険利用なので、診療、治療は無料だし(処方箋薬は一部負担で購入)、その場合は指定された病院へ行くことになるわけだし、ってことはセカンドオピニオンもないし。(プライベートで保険に入って別の病院へ行けばできるとは思うけど。)

よく聞く、がんのステージの話も特になし。

なので、自分がどんな状態なのかが少し気になっていました。

お医者様方のお話しは「はい。」と聞いて従ってます。悪いようにはされないと思ってるってこともあるけど。

きっと質問をすれば教えてくれるとは思うのだけど、ここではそういうもんか、みたいなところもあって、特段聞いていなかった。

 

とは言え、診察での話の流れで、ああ、そうなのね、と、わかることもあったことはあったのだけど。ホルモン受容体のタイプだとか、非浸潤だとか。そのあたりです。

 

今頃ではあるものの、自分がどういう状態だったのか気になったので、病院のWEBの私のページから病歴リストと検査結果を見てみることにしました。

 

少し前の履歴をたどると、すっかり忘れていたけど、2020年にマンモをやっていたようで、でもこの時は、特に何もなく終了している。「良性」という文字も見える。

そのあとが2023年の夏のマンモ。ここでも「良性」にはなっているものの、「半年後に再検査」になっていた。

そうして、2024年1月再検査をした。

その所見が、「2023年の夏からの画像と異なる品位のない(直訳してしまった。)石灰化。」とあった。

 

そうして、術後の検査結果も見てみた。

専門用語がたくさんあるので、ネットで検索しないとさっぱりわからないのだけど。

それでも、なんとなくわかったのが、がん細胞そのものは、恐らくだけど、増殖力もまあまあ高めで、核グレードも、え、そうなの?という数字だった。

初期の乳がん、大きさは7mm程度としか聞いていなかったから、ちょっとした驚きでした。

 

私は医療はさっぱりわからないけれど、もしかしたら、

ここで見つかっていなかったら、がんはもっと大きくなっていたのかもと。

乳がん検査だけはずっと続けていた。特に心配だったからではなく、単純に定期的になっていたから、病院からお知らせが来れば検査に行っていた。

でもそれが今回結果的に本当に良かったと思う次第。

幸運だったなと。

 

そして今日で放射線治療4日が終了しました。

私の前の患者さんに、「あなた何回?15回?そう、それなら楽勝よ!大丈夫!」

と声をかけられました。その方はどうも30回らしい。体のどこの治療かはわからなかったけれど。

 

病院へ行く途中で見かけた琵琶の木(で、あってますよね?)

これから色づいていくのかな?変化を見れるのも楽しみ。