以前にも書きましたが、私もいつかはがんにかかるだろうなとは思ってました。

でも、それは乳がんとは思っていませんでした。単純に胃腸が弱いから、消化器系だろうなあと漠然と思っていました。もしかしたら今後そういうことになる可能性だってないとは言えないけれど。まあ、最初は乳がんでした。

 

告知されてから、今日まで、「肝臓に何かある」と言われた日から検査結果の出る10日間以外は、そこまで落ち込んだりもありませんでした。恐らく、私の周囲の方が想像していたよりも私は落ちついていて元気でした。

とは言え、今回のことで、友人、家族の言葉のありがたみが胸に染みたことはなかったかもしれません。

私自身が忘れたくないし、いつでも噛み締められるように、そのうちのいくつかを記しておきたいなと思います。

 

仕事のことで少し行き違いがあったとき、近くにいる友人(よくお茶を飲みに行く仲間です。)は「仕事場であなたの代わりになる人はたくさんいます。だから、いいんです、そんなこと気にしなくても。でも、私たち(お茶の仲間のこと。)にとって、あなたは一人しかいなくて、代わりはいません。だから、まずは治療が優先です!」ときっぱりと言ってくれたこと。

 

親友に最初に告げた時、彼女は「今すぐスペインに飛んで行ってそばにいたい。いや、でもやめたほうがいい?静かな方が気が落ち着く?」「そんな腫瘍は早く取ってもらって!!!長生きしてくれないと困る。一緒に楽しみながら年をとるつもりだから。」それから「次に会った時に、お見舞い金を渡すね、それで治療の足しにして。」と。。。(でも私は社会保険利用で医療費は無料なのです。なので彼女にはお礼をして、お見舞金は不要だよ!!!と伝えました。)

 

そして日本の姪っ子も「夏、日本に来るんでしょ?楽しみ。」と。

彼女もきっと心配してくれてるんだけど、その心配の先の楽しみなことにフォーカスして、私にメッセージをくれた。

彼女の楽しみを裏切りたくない、待っててくれる。私も早く会いたい。

 

夫の「乳がん?手術ができる状態だったら手術してもらって、治療を進めればいい。今はそれだけだよね?」

その言葉もありがたった。夫の周囲にはがんサバイバーも多くいる。彼は、今回のことも淡々と、人生で起こる出来事のうちの一つ、そしてそれは普通のことで、誰にでも起こる、と、とっていてくれる。

 

そして義兄②とパートナーさんは、手術翌々日に、「ケーキを買ったから、ランチにおいで。」と。義兄①と奥さんは、これもやっぱり同日に、「今近くにいるから何か飲みに行かない?」と。

術後すぐなので安静。。。の概念は彼らにはないけど。でも、そばで元気づけようとしてくれる気持ちが伝わって本当に嬉しかった。

結局、お誘いがほぼ同時間だったので、義兄①と奥さんと、義兄②の家に行って手術終了の乾杯をしました。

 

お見舞いの品もいろいろ頂きました。

それぞれとても気持ちがこもっていて嬉しかった。

 

周りの方のお気持ちもとても嬉しかったし。

そして何よりも、どうってことない何気ない日々が本当に有難くて貴重な

宝物のような日々だったのだなあと、いろいろ考えた中で気づけた自分にも嬉しかった。

温かいお茶がおいしいとか、ひだまりが気持ちがいいとか。今日は残業しなかったとか。地下鉄がいいタイミングできたとか。。。いろいろ。

まだ手術が終わっただけだけど、そしてこれからもいろいろ思うこともあるのだろうけど、

ちょっと辛くなったら、皆さんの愛と日々の小さな幸せを思い返してみようかなと。

 

 

海鮮と海藻のサラダ。上手く写真撮れてないけど。

手術が終わったらお寿司をご馳走するよ!と手術待ちの時に夫が言っていたけど、

その後すっかり忘れていたようなので、先日思い出させてあげて、ご馳走させてあげました。美味しゅうございました。これも嬉しいことのひとつ。