第48話 殺しても死なないヤツ
前回 は養育費の話を書きましたが、その後、意外な展開が待っていました。
いきなり、元ダンナに連絡するのも嫌だったので、彼の実家に電話をしてみました。
不思議なもので、別れても実家同士の付き合いは続いているんですねぇ。
子はかすがいには、ならなかったけれど、孫はかすがいになってるようです。
お中元も頂いたし、そのお礼かたがた・・と思って、電話し、お礼を伝えたあとに、実は・・と切り出してみました。
ヤツ(元ダンナ)は、少々、けちん坊なところはありますが、決められたことはキチンと守るので、本当に何かあったのではないかと内心、かなり気になっていたのです。
何かあったのでは?と聞いても、電話口に出た元義父は、どうも歯切れがよろしくない。
あったといえば、あったけれど、それと養育費とは関係ないから・・云々。
私は、しつこく、大病しているとか、何かトラブルに巻き込まれたとかではないんですね?と念押しすると、口止めされてるから言えないんだ、との答えが。
ますます、気になる私。
けれど、もう赤の他人ですから、それ以上は聞けません。
とりあえず、病気でなければ良いやと思って、再度、病気ではないんですね?とだけ聞いてみました。
すると、遂に覚悟を決めたのか、義父の口からポツリとひと言。
ガンなんだよ。
これは誰にも言わないで欲しいんだけど、あいつはガンなんだ。
は?
ガン?
ナニソレ。
あのけちん坊将軍がガン?
その日は一日中、そればかり考えていました。
我慢しきれず、本人に電話したけれど、留守電。ガンだから???
今朝になって、ヤツから何かあった?とメールが来たので、速効で、電話をしてみたら、出ましたよ、けちん坊将軍が。
ああ、生きてた!何という安堵感。
あんなに忌み嫌っていた相手だというのに。
珍しいね、どうしたの?と聞かれたけれど、義父との約束もあるので、はっきりとは言えず、大丈夫なの?病気とかしてない?と聞いてみた。
そうしたら、笑いながら、え?元気だけど何で?そういう君こそ大丈夫なの?といつも通りの口調。
義父はハッキリと、ガンだと言う。
でも、本人は、笑いながら至って健康だと言う。
いったいどっちなんだ?
ガンなのか?義父が呆けてるのか?
義父の口調は、余命いくばくないという雰囲気だったのに、本人は、来月あたり帰省するから~とノンビリ。
いったいどっちなんだよ・・。
本当はガンなんじゃないの?とのど元まで出かかったけど止めた。
義父との約束もさることながら、真偽を確かめるのが怖かったから。
義母に聞けば、分かる答えなんだけど、明日に先延ばししてしまいました。
ずっと殺しても死なないヤツだと思ってきたのにね。
余命わずかと聞かされたときは、涙が出できちゃった。
涙だけでなく、もっと優しくすれば良かったとか、後悔することが山のように出てきました。
これが、泣いて損した!と言えたら良いな。
明日、義母にメールしてみるつもりです。
いずれにしても、この世に心底憎い相手なんていないということですね。
義父の大いなる勘違いでありますように。
そう心から願わずにいられない夜です。
つづく!
と、言えますように・・(´・ω・`)