病弱な高校生少年と級友の友情を描いた物語です。憧れが羨望になり嫉妬になり、やがて愛情へと変わってゆく思春期の繊細な心の揺らぎを連載でお届けしたいと思います!

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

慄(おのの)き、目を逸らそうとした

瞬間、視界に広瀬の姿が焼き付いた。

 

 

 

 

腕を組んで、ロッカーにもたれかかり、

冷めたような眼差しを

田中に投げかけていた。

 

 

 

 

僕はなぜかホッとするが、

この感情を全面的に信用していいのか

分からなかった。

 

 

 

 

曖昧な場所にいながら、頭が急速に

水分を失って枯渇していく大地のように、

所々ひび割れていくのが分かる。

 

 

 

 

その不気味な音を聞きながら、

自分が別の何かになっていくような

感覚だけがやけにリアルだった。

 

 

 

 

田中の視線の意味は、

広瀬が懸念していたあれだった。

 

 

 

 

要するに、僕が盛りがついて

見境がなくなった犬みたいに、

広瀬を欲望の眼差しで見ているとか

どうとか。

 

 

 

 

田中の前の席のお節介焼きの女子が

教えてくれた。

 

 

 

 

バカだなって鼻で笑ってやりたいけど、

そんな芸当間違ってもできない。

 

 

 

 

結局僕は委縮して、ちょっと肩を

突かれただけでも泣いてしまうような

ひ弱な底辺を演じなければならず、

そんな自分がますます嫌いになる。

 

 

 

 

 

【続きます】

 

 

 

 

 

 

 

 

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