病弱な高校生少年と級友の友情を描いた物語です。憧れが羨望になり嫉妬になり、やがて愛情へと変わってゆく思春期の繊細な心の揺らぎを連載でお届けしたいと思います!
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悲哀に満ちた空。
雲が濃けりゃ気分は沈むし、
雨が降りゃ体のあちこちが痛む
ような気がして身構える。
穏やかさに満ちた空。
雲がなけりゃ不安になって、
太陽が眩しけりゃ不安になって、
何があっても何がなくても
不安になって、
結局僕は四六時中
不安に囚われている。
現象にもっともらしい意味付けを
してしまうのは、
僕がまだ人間にしがみついている
確たる証拠。
ノートを見せてとか、宿題代わりにやってとか、
お金貸してとか、そういうのだって
それ自体には何の意味もない。
運動ができない代わりに自分自身に
アドバンテージが欲しいと思い、
必死に勉強にしがみついた結果、
僕は頭のいいキャラ認定されて、
それプラス、虚弱で大人しくて
害のない人間っていう、
クラスメイトにとっては多分に
都合のいい役割も与えられた。
そこに「疎外感」とか「嫌われてる」とか
「利用されてる」なんていう意味を
見出して勝手に不快感を増している
くらい、僕は未熟でくだらない。
けど、それはきっと、僕が数ある選択肢の
中から選んだ「意味」であって、
さらには心から望んだ「意味」であるに
違いないのだ。
「奉仕」とか「優しさ」とか「慈善」とか、
穏やかでいられる方法はいくらでもあるのに。
そして、ここに新たに付随することになった
「意味」に、僕は戦慄を覚える。
【続きます】
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