「松本蘭ギャラリーコンサートVol.8」

 

毎回ご好評を頂いている、アート作品とのコラボレーションを行っている「ギャラリーコンサート」シリーズ、

今年は有元利夫氏の作品の中から「音楽」1977年、「秋の風」1977年、「海のある部屋」1978年、「花」1983年 他5作品を展示し演奏いたします。

将来を大いに嘱望されながら 38 歳の若さで急逝した有元氏は、東京芸術大学美術学部デザイン科在学中の46 年にヨーロッパを旅行し、イタリアのフレスコ画に強く感銘を受けフレスコ画と日本の仏画に共通点を見出し、岩絵具を用いることを決心する。風化を意識した絵肌を持たせた静寂感のある美しい作風は今も多くの人を魅了し続けています。

瑞々しい感性を感じる作品からインスピレーションを受け選曲したプログラムをお楽しみください。

 

 

 

 

「松本蘭ギャラリーコンサートVol.8」

 

■開催日:2021年10月15日(金)

■時間: 15:30 開場/ 16:00 開演

              18:30 開場/ 19:00 開演

■会場:ポーラ ミュージアム アネックス 

 〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7

■  チケット:全席自由 前売 ¥5,000 

・ 一般発売:2021年7月30日(金)10:00 ~

※各公演限定45席

新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、

ソーシャルディスタンスの観点により、

お座席の間隔をあけての実施となります。

■出演:松本 蘭(ヴァイオリン)桑生 美千佳(ピアノ)

■曲目:ストラヴィンスキー イタリア組曲 他

※事情により、出演者・曲目等が変更になる場合がございます。

予めご了承ください。

 

 

 一般発売:2021年7月30日(金)10:00 ~

 

■イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/3468600001-P0030001

 

■メールでのお申し込み

【件名:ギャラリーコンサートについて】

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【ご連絡先e-mail・電話番号・FAX】

【購入枚数】

【開演時間】16:00 または 19:00 

【チケット発送先住所】

を記入の上、

info@exec-intl.comまでお申し込みください。

受付時間(平日11:00~17:00)内に

申込受領のご連絡をいたします。

 

お問い合わせ:オフィスアール 03-5401-1821

 

 

 

有元利夫

 

無所属の洋画家で安井賞受賞作家有元利夫は、2月24日肝がんのため東京都文京区の日本医科大学病院で死去した。

享年 38。
将来を大いに嘱望されながら38歳の若さで急逝した有元は、昭和 21(1946)年 9月23日疎開先の岡山県津山市に生まれたが、生後間もなく一家が東京都台東区の実家へ戻ったため、以後没年までのほとんどを谷中で生活した。小学校低学年の頃からゴッホに強い興味を抱いたとされ、都立駒込高等学校在学中同校で教えていた中林忠良の指導を受け東京芸術大学進学を決意する。

同44年東京芸術大学美術学部デザイン科に入学、在学中の同 46年ヨーロッパを旅行し、とくにイタリアでフレスコ画に接して深い感銘を受けた。この体験は帰国後、日本の古画、仏 画へと目を向けさせることにもなり、また、フレスコ画と同質の質感をもとめて岩絵具を用い始 めることにもなった。同 48 年芸大を卒業、卒業制作「私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ」は芸大買上げとなった。同年電通に入社しデザインの仕事に携わる側ら制作し、翌年に はみゆき画廊で二人展、同50年には同画廊で個展を開催した。

翌51年大阪フォルム画廊東京店で「有元利夫展-バロック音楽によせて-」を開催、同年電 通を退社し東京芸術大学非常勤講師をつとめながら画業に専念するに至った。 美術団体に所属せず、明日への具象展、具象現代展等に出品したが、同 55 年からは彌生 画廊での個展で専ら制作発表した。この間、同 53 年 21 回安井賞展に「花降る日」「古典」を出品し、この年のみの特別賞となった安井賞選考委員会賞を受賞し注目され、同56年には安井賞展に出品した「室内楽」「厳格なカノン」の前者の作品で第24回安井賞を受賞した。同 58年2回美術文化振興協会賞受賞。

版画、彫刻、陶芸にも独自の才能を発揮し、同53年最初の銅版画集『7つの音楽』を刊行したのをはじめ、『一千一秒物語』(同59年)に至るまで幾つかの銅版画集を出した。また、バロック音楽を愛し、自らもリコーダを吹いた。 岩絵具、箔、金泥などを用いた独特の油彩技法と、素朴な画情をたたえた作風は、洋画界に新領域を拓くものとして期待されていた。