ひ~くんの英語よもやま話=297=( 福岡伸一さんのことばから=1=)
Fri. 02/16/2024
(生物学者 福岡伸一さん)
いかにも“名言然“としたものより、日常の語りの中にこそ本当に心打つ名言があると気づき、記録・収集を心がけている。生物学者、福岡伸一さん(1959-)の淡々とした語りには、そんな印象的なものが多い。 随時紹介する予定であるが、先ずは彼の少年時代のエピソードである。英語の試訳を添えたので参考にしていただければ幸いである:
私は、昆虫好きな少年だったが友達がいなかった。そんな僕を心配して、両親が顕微鏡を買ってくれた。 両親の思いは、「顕微鏡を使って友達を呼んできて、もっとコミュニケーションしなさい。顕微鏡を使って、いろんなものをみんなで見たりして、もっと友達を増やしなさい」だったと思う。ところが、この 顕微鏡でチョウとか虫を見ると、ものすごく微小な世界が見えてきて、チョウの羽は絵の具で色が塗ってあるのと違って、1 枚 1 枚ミクロなモザイクタイルみたいなものが敷き詰められてできていたのです。私はその顕微鏡のレンズの底に「広大なミクロコスモスが広がっている」というのに気がついて、両親の期待とは裏腹にレンズの中に吸い込まれてしまい、ますます友達が要らない孤独な少年になってしまったのです。
I was a boy who loved insects but had no friends. Worried about me, my parents bought me a microscope. I guess that my parents wanted me to use the microscope so that I could look at many things together and make more friends. However, when I looked at butterflies and insects through the microscope, I could see an extremely delicate and minute world, in which the butterfly's wings were not painted with paint, but were made of microscopic mosaic tiles laid on top of each other. Contrary to my parents' expectations, I found myself being sucked into the image produced by the microscope's lens, showing "a vast microcosm spreading out," and I became more and more of a lonely boy who didn't need any friends.
柳井市のESさんからコメントいただきました。
テネシーワルツって悲しい歌だったんですね。 ←
そうですね。でも愛は永遠ではない。人生の一面を美しいメロディーで謳いあげている。 テネシー州の州歌として歌われることもあると聞きました。 それにつけても、日本国歌の貧しいこと、天皇家もあの歌詞、メロディーを聴かれるたびに重圧を感じられるはずです。 宮内庁も、政治家も、有識者も、冷酷だなぁと思うのです。
友人のシゲさんからコメントいただきました。
今の時期、水仙や梅の花が素敵ですね。私は、スイセンもウメも白い一重の花が好きです。いずれもシンプルで目立たないのですが、色や容姿ではなく香りで自己主張しているのです。←
そうなんですね。 ところで、去年、12月にいただいた蝋梅の切り花は、小生の部屋でまだ生きていますよ! 先日、切り口から小さな発根があるのに気づきました。さっそく、花瓶と水を入れ替えた次第です。
お御輿の祭りばやしに聞き覚えがあると報告を数通いただきました。 ありがとうございます。
「春一番」が2週間も早く列島各地で吹いたそうです。 用語の爽やかな響きとは裏腹に、灼熱地獄のことを思うと怖くなります。因みに、「春一番」という用語は、地元の漁師たちが昔から使っていたことばで、それを民族学者の故宮本常一さん(周防大島出身)が気象用語として紹介したと聞いています。
今日もお読みいただきありがとうございました。 ご感想などお寄せくださると嬉しいです。この先、10日間ほどは、寒暖の差が激しいそうです。どうぞ、ご自愛ください。
ひ~くん