【10年後にまた】
崚行と嘉惟人と玲音は、いつも遊んでいる公園の砂場にいた。
山をつくったり、穴を掘ったりと楽しんでいた。
崚「みろ!!ぼくがつくったおやますごいだろ!!」
嘉「りょうきくん、れおくんみて!あなこんなにほれたよ!」
崚「お!すごい!」
2人が盛り上がっている中玲音だけは、俯いてシャベルの先で砂をいじっていた。
玲音は、元々少し大人しめで口数が少ない。今日みたいに喋らないことはなかった。
そんな玲音に嘉惟人が気付いた。
嘉「れおくん。どうしたの?げんきないよ?」
崚「ほんまや!れおどうしたん?」
玲「りょうきくん。かいとくん・・・・」
玲音のパッチリした目からボロボロと大粒の涙が零れてぷくっとした丸くピンクの頬を
流れた。
崚「な、なんでなくんや?」
玲「ぼくね・・・``おひっこし,,するらしいの・・」
嘉「おひっこし?なにそれ??」
まだ2歳だった3人はその意味がよく分からないでいた。
玲音は、ヒッヒッとおえつをもらしていた。
玲「あたらしいおうちにいくの・・」
崚「へえ!いいな、あたらしいおうち!」
玲「ここからはなれるの・・りょうきくんとかいとくんとバイバイするの・・・・っっ」
嘉「え?」
玲「もう2人とあえないのっ・・・・」
その時、2人はやっと意味がわかった。
玲音ともう遊べなくなる。あえなくなる、という感情があふれ出てきたのか
2人の目からも涙がこぼれた
崚「ぼく・・やだよ!れおくんとバイバイしたくないよ!」
嘉「ぼくもだよ~~!」
玲「うっ・・うう・・・・・」
3人は、大声で泣いた。
お母さん達が迎えに来てもずっとずっと泣いていた。
初めて経験する寂しさだったからだ。
そして、玲音が引っ越す日がきた。
玲音は、最後まで泣きじゃくって行きたくないっと反抗したが無駄におわった。
崚行と嘉惟人は玲音の家まできた。
崚「れおくん・・」
玲「ぼく、ぼくおおきくなったらぜったいあそびにもどってくる!」
嘉「やくそくだよ・・」
玲「12さいになったらいく!!」
崚「なんで12さいにこだわる・・w」
崚行は涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃだったが笑った
それにつられて2りも笑った
玲「10ねんごにまた」
嘉「10ねんごってなんにち?」
玲「ぼくたちが12さいになったとき。そのときは、ちゅうがくせいかな?」
崚「ものしりだね」
玲「パパがおしえてくれたの」
3人は最後まで笑って泣いた。
そして玲音をのせた車が走り出すと2人は泣き叫びながら追いかけて見送った。
10年後-・・・
崚「玲音、本間にくるやろか?」
嘉「約束しただろ?つかそんなに不安ならもう1回メールすればいいだろ」
2人は12歳・・もうすぐ13歳の中学1年生になった。
玲音もそんな年だ。
2人は今昔よく遊んだ公園にいた。
玲音からメールが届き
「10年後ちゃっかりなりました!今度その公園いくよ!!」
その通りにして崚行と嘉惟人はまっていた。
崚「べっつに!そこまで楽しみじゃねぇし?」
嘉「そんなこと言って~彼女とのデートキャンセルして来たくせに!」
崚「おま・・・その情報どこで・・」
嘉「お前の彼女の寿々歌さんから~」
崚行は、イケメンでダンスが得意なツンデレに成長した
嘉惟人もきれいな顔立ちで料理上手なやさしい少年になった。
2人は、玲音がどのような姿になったか楽しみでしかたなかった。
崚「俺らさ・・・昔と違うだろ?だからどうすればいいかわからねぇよ・・」
急に崚行がつぶやいた。
そんな崚行を嘉惟人が笑って小突いた。
嘉「変わってるのは見た目だけだよ馬鹿!俺達の友情とか変わらないじゃん?
玲音も言ってたじゃん。``10年後にまた,,って。
それは何年たっても変わらないでいるって分かってたから言えたんじゃね?」
崚「・・・・・だな!」
その時、向こう側から誰かが走ってきた。
どんどん近づいてくる少年に2人は気づいた。
2人は微笑んでその少年をみつめた。
身長は少し低めだが成長していて、顔立ちも大人っぽくなったが
笑顔は変わらない。
少年は、2人の前にたち呼吸を直してニカッと笑った。
玲「10年長かったな!!!」