私は過去に2回の転職をしました。

1回目の転職は28歳の時です。新卒採用で入った会社はパソコン周辺機器メーカー。そして、2社目はパチンコ機メーカーです。

職種としては「商品企画」から「商品企画」ということで同じ職種でしたが、業界が違いました。

2社目の会社からオファーを頂いての転職だったのですが、今までにパチンコを一度も打ったことがないにも関わらず転職を決めました。

この選択が結果的には「後の苦労」を生みます。

 

商品企画という仕事は、その商品をよく分かっている人が今までにない商品を考える仕事です。しかし、今までの商品を全く知らないところから始めることになるのです。

そのため、入社直後は商品企画をしようにも全く何をやっていいかどうか分からない。

一人で仕事ができる訳もないので、人の手伝いをすることから始めることになるのですが、とにかく何をやっているかが理解できない。

分かっていないことを理解して貰ったうえで採用されたのだから、何とかなるもんだろうという考えが甘かったのです。

しかし、分からない、分からないと言っていては仕事になりません。そこで、会社帰りにパチンコを毎日打って帰るという生活を始めました。

普通に好きで打って帰るメンバーが多い環境でしたので、仕事上がりに一緒に行く人はいくらでも見つかります。

私の場合はパチンコ機が好きで入社したのではないという点が他の人と違い、会社帰りに毎日仕事の勉強をしてから帰るという毎日でした。

さらに仕事中においても、会社のメンバーに聞けることは色々聞いて教えてもらい、とにかく不足した知識を補う努力をしました。

更に私にとってキツかった点は同じ時に中途入社したメンバーがいたことでした。

このメンバーはパチンコ機が好きで入社していました。だから、私とは違って商品に対する基本的な知識があります。

そのため、自分だけが能力が不足している気がして、精神的に辛い時期を過ごしました。

それまでの業務ではパソコン機器の企画で、好きだったし得意なジャンルだったため、その落差も精神的な辛さに歯車をかけました。

 

そんな転職直後でしたが、商品の入れ替えも早い業界のため2,3年もすると知識の面ではほぼ追いつくことができました。

過去の業務で新しいアイデアを考えることは得意であったので、その点も活かせるようになっていました。

このような経験は、商品の企画に役立ちました。

というのも、パチンコ機が好きでパチンコの商品企画を仕事にしているメンバーには、パチンコ初心者の気持ちが分からない点にあります。

新たなユーザーを獲得することが難しいのも、この部分にあります。

しかし、私はつい最近まで初心者であった企画担当者です。

そのため、どうやればプレイヤーが理解しやすいか、そして何が分からないのかが理解できます。

メーカー側の人間の常識レベルは高く、一般的なプレイヤーの常識とは少し離れてしまったいるところがあるのです。

だからこそ、私の商品企画では「分かりやすさ」と「理解しやすい面白さ」を重視した商品作りがセールスポイントになりました。

 

この苦労が今になって思うと、色々な新しいことに挑戦することができるようになったキッカケであると感じております。

新しいことをやると分からないことが多い。

しかも、分からないのは自分だけで既にその世界にいる人たちには自分が知らないことが常識だったりする。

だから、どうしても新しいことにチャレンジを避けてしまう。

これが普通。

しかし、一度でもそういった経験をすると、過去の自分が乗り越えられたのだから、今後の自分も乗り越えられるだろうという気がわいてくる。

それこそが、まったく知識のない業界にチャレンジをしたことで得られた欠け替えのないものであると思っております。

 

この苦労を避けるためにすべきだったことは、自分でちゃんと考えるという事だったと思っております。

この転職の最終的な大丈夫だろうという決断は、「正しく説明したうえで採用してくれたから」という採用する側に責任を丸投げした形で行っておりました。

自分でちゃんとに考えれば、今までに全く興味がなく、やったこともない業界に挑む訳です。

入社の前までに、その差を埋めるべく、パチンコホールに通うなり、雑誌をよく読んだりなどの行動ができたはずです。

しかし、何とかなるだろうという考えて特に何もしなかった。

それが、結局のところ、仕事をしながら学習も並行する。

さらに、他の人との知識の差に愕然というするという苦労を生んだわけです。

 

これらの苦労を乗り越えられた大きな要因は、おそらく若さにあるのかなと考えております。

転職をしたのは記載の通りで20代のときです。やりたいことがあれば何でも始められる。そんな年齢です。

今までに転職を全くせずに、現在の40歳までになってしまった場合に同じ苦労を乗り越えるとなると、その時以上に苦労が大きいと思います。

そういった意味では、転職によって全く苦労をせずに終わることはないと思うのですが、だからと言って転職をしない方が良いとも思えません。

特に若い時に1度転職しておくと、その後の人生においても転職という選択肢を増やすことができます。

自分の都合だけでいつまでも今の会社で働き続けるというのは難しい時代です。

会社は倒産するかもしれないし、自分が担当していた業務や部署がなくなるかもしれない。

そういった可能性を考えると、自分が転職したくない時に初めての転職をすることになるかもしれない。

 

そのため、若いうちの転職は苦労は絶えないけれど1度は体験しておいた方が良。私はそう思います。