前回の通院日、いつもの調剤薬局へ
私が処方されてる薬は、ホルモン治療薬のフェマーラ
オピノイド系(麻薬系)鎮痛剤オキシコンチンとオキノーム
鎮痛剤の副作用(便秘)を解消させる重カマヨシダ、この3つ。
抗がん剤を服用していた頃に比べると、はるかに薬の量が減り
ました。一部減薬中なので処方されたというより自己申告で量は
決めてる鎮痛剤が、1週間分。重カマヨシダも飲み忘れが多く
2週間分、確かこの時払った金額は8,500円くらいだったと
思う。

実はこの時薬剤師さんにもうすぐフェマーラのジェネリックが
出てくると言われました。金額が抑えられるからと、
ジェネリックが出たら変えるようにかなりしつこく
勧められた感がありました。私は曖昧に受け答えをしましたが
ジェネリックは本当に先発医薬品と変わらないのか?

実はあの乳がんブログランキング不動の1位のTさんが
ジェネリック薬品は効き目がイマイチということを
ブログ記事で読んだことがあります。

以下ジェネリックについて書かれている記事が病院の
HPにあったので転写します。
長文なので興味のない方はスルーして下さいね。

・ジェネリック医薬品が持つ問題点を考える

最近では「ジェネリック医薬品」という言葉は広く世間に
浸透し、よく耳にするようになりました。ジェネリック医薬品
と聞いて多くの人が思い浮かぶのは、「先発医薬品と同じ成分
・同じ効き目があり、より安価な薬」ということでしょう。
同じ効果をもたらす薬が、より安く購入できるのであれば、
そちらを選ばないという手はありません。厚生労働省がその
利用を推進し、ジェネリック医薬品メーカーもこぞって
変わらない効き目と安さをアピールするジェネリック医薬品。
はたして、そんなに良いことずくめの、メリットのみを与えて
くれる薬なのでしょうか。

・ジェネリック医薬品とはどんな薬?

まず、特定のメーカーが最初に開発し、承認を受け、発売した
従来なかった薬効成分を持つ薬を「先発医薬品(新薬)」
といいます。先発医薬品の開発には、十数年にもおよぶ長い
研究期間と莫大なコストがかかるため、それを手掛けることが
できるのは、ほとんどが大手の医薬品メーカーに限られて
います。先発医薬品を開発した企業は、医薬品の構造や
製造方法について特許権を取得し、特許期間中の20年間は
その薬の製造・販売を独占することができます。これに対して
先発医薬品の特許が切れたあと、その薬を他の医薬品
メーカーが製造・販売したものを「ジェネリック医薬品
(後発医薬品)」といいます。

・同じ成分・同じ効き目は本当か?

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分が含まれ、同じ
効果を持つとされていますが、実はこれには大きな落とし穴が
あります。ジェネリック医薬品を製造・販売するためには、
先発医薬品の持つ特許のうち、新しい物質に与えられる
「物質特許」、特定の物質に対する新しい効能・効果に
与えられる「用途特許」の2つの期間が満了していなければ
なりません。これにより、ジェネリック医薬品は先発医薬品と
「主成分」を同じにすることができます。

しかし、薬の特許にはそれ以外にも、物質の新しい製造方法に
与えられる「製法特許」、薬を製剤する上での新しい工夫に
与えられる「製剤特許」などがあり、前述した2つの特許が
切れたあとも、これらの特許には有効期間が残っている場合が
多々あります。もし、製法特許が切れていなければ、薬の
コーティング部分に使われる添加物などを先発医薬品と同じに
することができません。また、製剤特許が切れていなければ、
錠剤・カプセル・粉末などといった薬の剤形も、先発医薬品と
同じにすることができません。

例えば飲み薬の場合、同じ主成分が同じ量だけ入っていたと
しても、上記の条件が変わることにより、薬が吸収される
速度や、有効成分が分解される状態が異なり、薬の作用
そのものが大きく変わってしまう可能性があります。つまり、
「薬が効きすぎる」または「効果が出にくい」、
「副作用の出方に違いが出る」などといった差が生じて
くるわけです。

では、なぜジェネリック医薬品が先発医薬品と変わらない効果
を謳っているかというと、それは「有効性の試験」において
「先発品に比べ統計学的に見て差が無い」とされているから
です。しかし、統計学的には±15%の範囲を「差が無い」
としているので、厳密にいえば「有効性が完全に同じ」という
表現には疑問が残ります。

・「ジェネリック医薬品」は、良いことだけとは限らない

次に、ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べ「値段が安い」
という点ですが、こちらも単純に患者の負担が少なくなる
という利点のみではありません。

先発医薬品の価格が高いのは、医薬品メーカーが先発医薬品
を販売して得た利益から、これまでにかかった莫大な開発費用
を回収し、また新たな薬を開発するための費用へと繋ぐ必要が
あるためです。ここで、価格の安いジェネリック医薬品が広く
普及してくるようになると、このようなサイクルが崩れ、
先発医薬品メーカーは開発にかけたコストが回収できず、
新たな薬の開発に充てる費用が作れなくなる可能性が出て
きます。

日本には、新薬の開発を待つ疾病がまだまだたくさんあり
ますが、新しく有効な治療薬やワクチンが開発される意義は、
「病を完治させる」ということだけには留まりません。
治療期間の短縮、あるいは最初から病気が防げるようになる
ので、国民が負担する医療費はこれまで以上に少なくて済む
ということにも繋がります。

つまり、常に新薬を開発し続けて行くということは、
厚生労働省が唱える「安い薬代での医療費削減」に対して、
それとは全く異なる「長期的な視点からの医療費削減」
に繋がるとも考えられるのです。

・ジェネリック医薬品を勧めるのはなぜ?

ではなぜ国は国民に、これほど強く、ジェネリック医薬品の
利用を勧めているのでしょうか。それは、日本人のほぼ全員が
加入している「健康保険」の財政が逼迫しているところに
理由があります。保険でカバーする高齢者の医療費が高騰
する中、政府はそこに明確な答えがあるとは考えにくいまま、
少しでも医療費を減らすため、ジェネリック医薬品の普及に
乗り出したのです。

厚生労働省はこれまで、2006年4月と2008年4月の2回に
わたって、ジェネリック医薬品の使用をさらに高めるべく、
処方箋の様式を変更しています。2回目の様式変更では、医師が
処方箋の「後発医薬品への変更不可」という欄に署名をしない
限り、患者は薬局で薬剤師と相談の上、先発医薬品を
ジェネリック医薬品へと変更できるようになりました。
これによりジェネリック医薬品の利用は、より気軽に行える
ようになったわけです。

・薬について積極的に考えよう

ジェネリック医薬品について、良いことばかりではない点を
いくつか挙げてきましたが、一方で、いくつものメリットが
あることも事実です。

日本におけるジェネリック医薬品の承認基準は、他の国と
比べて圧倒的に厳しいものとなっています。したがって、
その厳しい基準をクリアしたジェネリック医薬品は、かなり
信頼のおけるものであることは確かです。また、ジェネリック
医薬品の価格は、先発医薬品の価格が不当に高額になることを
防ぎ、価格の適正化を促進することにも貢献しています。
一概に「これは良い」「これは悪い」と結論が出る問題では
ありませんが、いずれにしろ、自分が服用する薬について
まずはきちんと知ることが大切です。「薬局で勧められたから」
「値段が安かったから」というだけでジェネリック医薬品を
選ぶのは、それなりのリスクが伴うことを忘れてはいけません。
自分から積極的に薬に関する知識を得て、より自分に合う薬を
見つけることが大切です。

以上

私の服用しているホルモン治療薬フェマーラ、現在とても
いい仕事をしてくれている。ホルモンはとてもデリケートで
ホンノ微量で体に影響を及ぼす。この治療薬は今の私の命に
かかわっているといっても過言ではない。
だからフェマーラのジェネリックが出てきても私は多分変更
しないだろうと思っている。
でも薬剤師さんはきっとしつこく勧めるだろうなぁ



ぴょん:『あ~、ねむいニャア』