私のように暫くというか、長~く放置していると、
病院へ行きにくくなる。治療を決心しても同じだろう。
まして、この後に及んでも私は、抗がん剤、放射線治療を
拒否している。そんな患者を受け入れてくれるだろうか?
病院の先生に何て言われるだろう?と、アレコレと考えて
しまう。だから病院へ行くには大なり小なり勇気が必要
私が病院へ行こうと決心したのは、痛みに耐え兼ねた
だけが理由じゃあない、実は背中をポンと押される
きっかけがありました。

2013年11月4日の日記から抜粋

『3大治療はしないことにしたけど、共存共栄でいくと言った
けど、痛いのは辛い。いつも頭から『乳がん』のことが
はなれない。囚われてしまう。効果がないかもしれないのに
AWGの治療も止められない、夜も眠れないことがある。
こんな状態、どう考えても身体に良いわけがない、『悪循環』

今日ヘルパーのMさんから話を聞いた。
バレー仲間に乳がんの人がいる、2人いるけど全摘して元気に
している。もう何年も前の事だけど、今はバレーの
アタッカーをしているそうだ。抗がん剤治療中もバレーの
練習に来ていたと聞いた。

M屋でよく会う常連のお客さん二人の女性、二人とも実は
がんサバイバーでした。何でそんな話になったのか不思議で
分からないが、たまたまお店で一緒の席になり、そんな話に
なった。一人はステージⅣのS字結腸がん、彼女の担当医は
名医と云われる医師だった。手術の成功率は20%
手術は成功、今はとても元気、但し抗がん剤治療はして
いない。彼女の友人2人は乳がん経験者であり、
一人は乳房全摘、リンパ節も取っている。しかし手は不自由
なく動き、今は畑仕事を元気にしてると聞いた。

私は、現代の医学を否定しているわけではない、
と言いながら自身は拒否している。本来は中道で
あるべきだと思う。
本当は病院へ行くのが怖い。現実を目のあたりにする勇気が
ない。だって思っていたより進行していたら、このまま
知らない方がいい?逃げている?
でももし、可能性があるのなら、進行していたとしても
この痛みがなくなり、気にならなくなれば、残りの人生楽しく
暮らせる。痛い思いせずに山へ行ける。旅行も行ける。
仕事もできる。』

この出来事の16日後、私は病院へ行った。
病院で治療して、現在普通に元気に生活している人達を
目の当たりにして、漸く決心がついたのだ。
でも、抗がん剤、放射線治療拒否は変わらない。

2013年11月20日(水)

『今、市民病院の診察室の待合にいる。これから長~い
待合時間。先に検査してから診察になるらしい。
検査に呼ばれるまで何処へも行けない。タリーズでコーヒー
でもと思っていたのに残念。初診の受付を済ませたら、
過去の診察履歴が記載されていた。最後の診察は
平成20年3月11日の乳腺外科乳がん検診の再検査を受けた時も
M医師だった。

どんな診断がでるのか?心臓バクバクで怖いのが本音。
今まで放置?してきたのも本当は事実を受け入れることが
怖いから?
マンモはやはり無理、カチカチだから挟めない。
左側だけ撮った。超音波は一応両側検査したけど右側はよく
わからないらしい、診察はやはり最後。2時過ぎだった。
今までの経緯と自分の考え方を説明。そして最近痛くなって
きたので切れないか?とM医師の説明は、これだけ広範囲に
硬くなっているので切ることは難しいと言った。
全てのがん細胞を取ることが難しいので残ってしまう。
切除した跡の皮膚移植も広範囲になるので、傷跡の修復は
難しく入院も長くなる。ケアも大変になって仕事を
続けることも難しいだろうと言われた。

やっぱりそうか。何となく自分で分かっていたような
気がする。もしかして、切除できたら乳がんと別れることが
できる。微かな期待を持っていた。先生は私が抗がん剤と
放射線を拒否する考えを尊重して、今私がお手伝いできる
ことは何でしょうと言ってくれた。』

その後の事は『がん性疼痛と鎮痛剤』のブログ記事に記事の
通り治療はせず、鎮痛剤の処方のみで月1回通院するように
なりました。もしこの時、拒否されていたら、私の選択が
正しくないとそのような事を意見されたら、今の私は
いなかったのかもしれない。

何故なら拒否されたら、又同じことを言われるかと思い
いくら治療をする決心をしても嫌な思いをするだけで
心挫けてしまう。病院へ足が向かなかったかもしれない。
そして快く引き受けてくれなかったら、今後の治療にも
影響する。がんの治療は長く続く(私の場合)
主治医との信頼関係が大切だと思うからです。
私は良い主治医に出会ったと思ってます。

この第一歩の病院へいく、が現在の治療の決心にも繋がって
いたと思います。
放置してようやく病院へ行く。
それはとっても勇気のいることなのです。

NHKの取材を受けた時、ディレクターの方から聞いた
話です。取材した医師の方々は、もし病院に来て頂ければ
快く受け入れると言っていたそうです。






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