飲食店の面接で聞かれる定番の質問だが、「はい!好きです!」て答えるやつには注意が必要だ。
私ならこう答える。
「好きではないです。でも楽しいです。ニコ」
おそらく採用されないでしょう、こんな面倒くさいやつ。
でもこれが本心です。
料理をまともに作ろうと思ったら本当に手間かかる。食材揃えて、下ごしらえして、切って、火を入れて、盛り付けて、後片付けして。。
だから好きにはなれない。
同様に忙しい生活の中で毎日の料理に苦しめられている人はこの世に溢れてます。
結果、時短料理やズボラ料理といったレシピがウケている。
中でも電子レンジを使った調理レシピが日本ではトレンドのようだ。海外レシピも漁ってみたが、日本ほどレンチン頻度は多くないように思う。オーブンが主流だから、マイクロ派有害説が根強いから、余暇時間が長い分料理に時間を割けるから、そもそも夕飯は温かい料理を食べないから(ドイツ)、、など浮かぶがどれも確証はない。
©ドイツ生活とドイツ語学習の忘備録
私も温めなおし以外ほとんど電子レンジは使わない。楽しくないから。
容器に入れて、ラップして、〇〇wで〇分加熱して、一回取り出してラップ外して、かき混ぜたりひっくり返したりして、またラップして、今度は〇〇wで〇分にセットして、取り出してみたら火入れが不十分で、そこから5秒ごとに開けたり閉めたりしながら様子を見る。
もちろんこんなのばかりでなく、秀逸に練られたレシピも存在するでしょう。
調理時間を短縮して自由な時間を手に入れる代わりに、五感をフルに使うゲームを放棄していますよ
普段の生活で五感を同時に使うことってなかなかないです。複数の料理を同時進行とかしちゃった日にはもう脳みその電気信号えらいことになってます。
五感を使う。交感神経が高鳴る。その後落ち着くサイクルが、きっとサウナの「ととのう」に近いのだと思う。
ゆえに中毒性あり。
プロの現場で電子レンジ調理が採用されない理由としては、大量調理には向かないこと、加熱工程が見えないリスクを取りたくないこと、そして何より楽しくない。
毎日の料理に苦しめられている人こそ、電子レンジから少し離れ、鍋とフライパンと火を使ってととのってみてはいかがでしょうか。
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さて、小腹すいたから何か食お。チーン