黄泉の王 | bookwo^Harm

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僕の積読・乱読リスト
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黄泉の王―私見・高松塚
梅原猛

1972年3月、明日香村の高松塚古墳から華麗な彩色壁画が発見され、日本国中の人びとを興奮のるつぼに投げこんだ。 だが、壁画の一部は削り取られ、人骨には頭蓋がなく、大刀には刀身がない。 いつの時代の古墳か、被葬者はだれか。
たぎる情熱をこめて果敢に古代史の真相に肉薄する著者が、生臭い権力闘争と、愛と死のドラマを再現し、闇に葬られた悲劇の皇子の姿を明らかにする。

★★★
梅原猛の書くものは、この本や、著名な「隠された十字架」、「水底の歌」等にもかいま見られるように、歴史の本と云うより知的刺激を与えてくれる「考える」人のための書物だと思う。少々強引に論考を進めすぎるきらいもあるが、この程度の思考の飛躍を行わなければ、既成概念を打ち破るのは難しいだろう。