自分も高校球児だった。
いや、「球児」って言葉自体が今は嫌いだ。
俺達みたいな公立高校が、並み居る名門私立高校と互角に張り合うのには無理があった…。
…というか、何が名門高校だ!
大学の付属高校や甲子園出場経験のある高校などは初めから全国から、いわゆる「野球エリート」を集め、その中から更に選ばれた奴がスタメンに名を連ねる。
俺達みたいな公立高校のナインは地域、学区の中から、いわば「純粋な地元」の奴らがスタメンに名を連ねる。
おいおい。試合前から物凄いハンディだろっ!
自分がやってる当時は、思わなかったけどね。
「名門」何が。
俺達は野球が好きだった。けど、甲子園に行けるとは多分、誰も思っていなかっただろう。しかし、「行きたい」そう誰もが夢を描いていた―
俺はみんなとは違っていた。甲子園は魅力的だったけど、その先―
つまり、プロを目指していたんだ。
「怖いもの知らず」だったかな。
つづく。