いつもそれは
嫌な耳鳴りから始まる

確実に身に迫ってくる酷い死

身体は鋭い刃で切り刻まれ
骨は不気味な音を立てて砕かれていく

ふと現世に帰ったとき
鏡に映った自分の顔は
恐怖に慄いたそれなのである

眼は血走り
眼球が飛び出すほどに見開いている

前世で何かあったのだろうか?
何か未来を予知すること?

こんな経験が小学生からあった
家でも
病院の待合室でも

誰に話しても
助けてくれないし
信じてくれやしない

そんな恐怖から逃れるために
嫌な感覚があったとき
自分で自分を助ける術を考えた

自分に暗示をかけて
恐怖に打ち勝つこと

その暗示が
先日の除霊に役に立つことになるとは

誰も経験しないと
こんなことは信じられない