続き…


翌日の午後4時。
4・5人集まれる小さな会議室に、ロチュス様・レファンさん・私、そして何故か王妃様がいらっしゃる。

ロチュス様と王妃様は椅子に座り、
私とレファンさんは向かい側に立っている。


「さて、始めにおか…王妃様がいる訳を説明するわ」とロチュス様がシンと静まり返った空気を破る…。


「…私はサラの歓迎会を、私とレファンとサラで行う予定なの。でも身分の違いがあるから、今回王妃様に相談したのよ。」

「ええ。さっそく結論から申し上げますと、今回は特別に許可します。」
と王妃様がおっしゃった。


えっ⁉︎いいの?


「…確かに身分があります。本来であれば私からも貴方達(レファンとサラ)からもロチュスに説得する場面でしょうが、最近勉学に励んでいる様子なので今回だけは目を瞑りましょう。今回のみ、ですよ?いいですねロチュス。」
王妃様はゆっくり、しかし凛としてロチュス様に釘を刺す。


「はい、ありがたく存じます。王妃様」
ロチュス様は深々とお辞儀をする。


「…ということで、立場上違和感を感じてしまうだろうけど楽しんで!場所は裏庭の奥辺りでコッソリササッと行って頂戴ね。」
と、パァッと明るい笑顔で胸元に両手を合わせた。

さて、失礼するわね。と王妃様はいそいそと会議室から去って行った…。


ピクニック、許可出ちゃった…。
チラッとレファンさんを横目で見る。


「…ふぅ」
と、少し眉間にシワを寄せて深呼吸なのかため息なのか息を吐いた。


私は、元の世界でも身分に縛られることは無かったし、まぁそもそも関わることがそうそう無いから、ロチュス様とピクニックするのは特に違和感を感じてない。
でも、レファンさんにとってはロチュス様の行動が時々突拍子がないから、悩みの種に感じてるんだよねきっと…、そもそも私達とピクニックするの論外だという話だったし。


「…承知いたしました。では、当日はいつにいたしましょうか?予定が空いているのは、3日後と5日後あたりかと」
とレファンさんはスケジュールを確認する。


切り替えた!


「そうね…。3日後にしようかなぁ、確か午前中少し時間があったわよね?サラ」


「えっと…はい!1時間30分程ございます」


「ではその時間で準備して、お昼の時間でいいわよね?」


「「はい」」


「うん、決まり!」
とロチュス様は満遍の笑みを浮かべた。
なるほど…ロチュス様が何やら考えがあると言っていたのはこれだったのか。


ーーーーーー


ロチュス様の就寝時…。


「ロチュス様、ピクニックの許可を王妃様から頂くなんて凄いですね!楽しみですよ。」


「ふふっ、ありがとう!私も楽しみだわ〜!
…でもね、本当は分かっているのよ。いけない事だっていうのは…。私ね、もう少し小さかった時、身分が分からなくてみんなでご飯を食べたくってレファンにお願いした事があるの。…ふふ、当然ダメで悲しくって悔しくって仕方がなかったわ。みんなの事家族だって思っているのに、一緒にご飯が食べられないなんてって…。私のお誕生日でも誰かのお誕生日でも、テーブルを囲んで食事を囲めないの。いつもお母様お父様、そして私だけ…。だから、今回凄く嬉しいの!皆んなとは出来ないけど、1番近いレファンとサラとご飯を食べられるんだから!」


「…そうでしたか。うんと楽しみましょうね!そしてお料理も少しずつやっていきましょう。」


「ええ!よろしくお願いします」


続く…