お久しぶりの小説です。
いやはや...、なかなか細かい話は進まないですぅw(´・ω・`)
では、楽しんで頂けたら幸いです...。
あっ、今回は長いですw
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階段を上り、ラング先生が待つお部屋に着く。
トントントン...
「失礼いたします」
「失礼いたします」
ガチャ...
レファンさんが扉を開くと、ラング先生は二人用のソファーに座り、
紅茶を飲んでゆったりと書類に目を通していていた。
「お待たせいたしました、ラング先生。早速ですが、進捗状況を教えていただけますでしょうか?」
レファンさんは一礼し、和やかに話しかけた。
レファンさんの後ろで一礼する。
レファンさんとラング先生の向かいのソファーに座る。
「はい、お嬢様は今少しずつではありますが、前回より言葉の表現が増えてきております。
それに伴い今回、定期の文の作成を宿題にいたしました。」
ラング先生は、ゆっくり丁寧に答える。
ロチュス様は、現在12歳...小学6年生か中学1年生だ。
思春期真っただ中...ああ懐かしい。
「そうなのですね、どのような作文か楽しみです。
ありがとうございます、引き続きお願いいたします。」
レファンさんは手帳に少し書きながら、話す。
「こちらこそよろしくお願いいたします...。」
ラング先生がお辞儀をし、私たちもお辞儀をする。
「お見送りいたします。」
レファンさんが話している間にスッと扉の前に移動し、扉を開ける。
「ありがとうございます、サラ殿」
ラング先生は顔をくしゃっとした笑顔を見せた。
「いえ、こちらの方こそいつもありがとうございます。」
そして、玄関までお見送りをした...。
「...さて、おやつのタルトの作り途中ですので、続きをしますよ?」
隣でレファンさんが微笑む。
「あっ、そうでしたね。」
「先ほどの客間を出る際の行動、良かったですよ。」
キッチンへと移動しながら、レファンさんが話す。
「ありがとうございます、まだまだ頑張ります!」
「ええ、おねがいしますね。頼りにしてますよ?」
和やかな空気を感じながら、キッチンに着く。
...そういえば、こうして普通にしてるけどレファンさんの足大丈夫なのかな?
足が悪くて退職するほどだから、歩くのでも辛いと思うのにその様子が感じられない...。
松葉杖ついてもいいぐらいのはず...。
レファンさんはいつもと変わらぬ様子で、冷蔵庫のような所からタルトの生地を取り出している。
「私も何かお手伝いできることありますか?」
「では、タルトの中に入れるクリームをお願いします。材料はここに。」
と隣に置いてある材料とガラスボールに手を添えた。
「かしこましました!」
レファンさんはタルトの生地を伸ばし、私はクリームの材料を混ぜる。
「いつも、こんな風におやつを作っているんですか?」
「いや、たまにですよ。...お嬢様が美味しいと言って下さるのが嬉しいのです。」
レファンさんは目線を下にしながら微笑み、グッグッ...と体重をかけて丸く生地を広げていく。
「ロチュス様可愛いですものね。分かります。...私も何か作ってみようかなぁ、なあんて。」
「いいじゃないですか、きっとお喜びになられますよ。私もサラが作るおやつに興味があります。」
「では、今度作ってみます。」
そんなことを話しながらタルトの生地は型に広げてオーブンに、混ぜ合わせたクリームは整えて冷蔵庫に入れた。
「サラはこのままここで、タルトに乗せる果物を洗って、混ぜて使ったボールの片づけと生クリームのホイップをお願いします。
私は少しロチュス様の様子を見てきます。」
「かしこまりました。」
メモを取り、返事をする。
「よろしくお願いします」
レファンさんはそういってキッチンを後にした。
それからしばらくして、レファンさんに頼まれたことはひと段落ついた。
しかし、レファンさんは帰ってこない。
ロチュス様に付き添っているのかな。
ポーン...
音がした方に向くとどうやらタルトの生地が焼けたようだ。
ただこのままここにいるのは、時間がもったいない。
ロチュス様のお部屋?勉強部屋に行ってみよう。
キッチンから出て突き当りの魔法のエレベーターに乗ろうと足を止める。
はぁ...はぁ...
壁に触れてみるが、反応がない...。
はぁ...はぁ...
小さな息遣いが、聞こえる...。
どこからなのか、耳を傾けると一番近い扉の部屋からのようだ。
扉は紙一枚が挟めるほどわずかに開いていて、自然に音を立てないよう忍び足になる。
そぉっと扉の隙間から中を覗くと...
レファンさんが後ろを向き、テーブルにもたれ掛かって苦しそうに呼吸が乱れている。
「レファンさん⁉大丈夫ですか?」
すぐにテーブルの下にあった椅子を取り、レファンさんの後ろに置く。
そしてレファンさんの片腕を自分の肩にまわしながら、椅子に座りやすいようにゆっくりと身体を支え
椅子に座ってもらった。
椅子に座ると、不安定な体勢からひとまず腰を落ち着けたようで大きく息を吐いている...。
ここは、物置部屋のようで箱に入ったものが2段に重なって、
それがいくつか奥に固まって置いてあった。
「...今水を持ってきます。」
一旦部屋を出てキッチンに入り、冷蔵庫に入っていた水を取ってカップに注ぎ
部屋に戻る。
「どうぞ、ゆっくり飲んでくださいね...。」
「...。」
レファンさんは眉間にしわを寄せ顔をしかめながら辛そうにコップを受け取り、口をつける。
見たことない表情を初めて見る...そんなことを思いながら動揺していた心を深呼吸して落ち着かせる。
続く...