続き…
一階…
ロチュス様の昼食の準備ができているのか、
確認をしに食堂の扉を開ける…
キィ…
食堂には、メイドさんが10人いてそれぞれ
食事を摂っていた。
「お疲れ様です、あの…お食事中のところ申し訳ありません。ロチュス様の昼食の確認をしに来たのですが、どなたにお伺いしたらよろしいでしょうか?」
「…それなら、奥にある扉から厨房の人に聞いたらいいですよ。いつもなら、もうそろそろかと思いますが…」
と、メイドさんの1人が答え、その周りのメイドさん達が頷く。
「ありがとうございます。」
お礼を言って、食堂の奥にひっそりとある扉を開ける…。
ジュー、ジュー…
カンカン…
ジャーッ
扉の向こうには慌ただしくコックさんが行き来したり、調理したりしている。
「失礼します!お疲れ様です!ロチュス様の昼食の準備はどのようになっておりますでしょうか?」
厨房が騒がしい為、少し声を張る。
「おぅ!サラ!おつかれさん、お嬢様の昼食はそろそろ出来るぞ!その前にお前さんとレファン食っちまいな!ちょいとまて…」
と、厨房の奥からひょいと顔だけ覗かせて厨房の長、アルディさんが答えてくれた。
「ありがとうございます!」
アルディさんは、こっちに来ながら両手のお皿にチャーハンのようなものを乗せて器用に人を避けてきて、
「…っと…!はいよ、今日は手軽なメシだ!これがお前さんので、こっちはレファンな。食い終わったら、皿を朝の時と同じく窓開けて置いてくれ。あと、お嬢様の昼食は、扉の前に台の上に乗せとくから、台ごと部屋まで運んできな!」
と言った。
「はい!…レファンさんは少し、お皿を戻すのが遅くなると思います。」
…レファンさんのは、ロチュス様のと一緒にお部屋に持って行こう。
「なんでぇー、まぁた仕事抱えてんのかい!あんま詰めんなっていっとけ!」
「は…はい。」
ハハハ、苦笑いしか出来ない。
レファンさんも、抱え込むんだ…。
「…では、いただきます!ありがとうこざいます」
「おう、たらふく食いな!」
扉を閉めて、テーブルに置いて座る。
メイドさん達は食べ終わったらしく、次々とお皿を重ねて窓を開けたり、椅子を整えたり、食堂から出ている。
ーー
ーー
急ぎ足に食事を済ませ、ロチュス様の昼食にレファンさんの食事も乗せながら、まずはレファンさんのお部屋へ。
コンコン…
返答はない…
扉を開けて中に入ると、ベッドの上でレファンさんが寝息をたてていた。
疲れているんだなぁ…。
机の上にクロッシュを被せたレファンさんの食事と水を置き、そっと退室する。
次は、ロチュス様のお部屋へ。
ヴゥンッ…
この魔法で動くエレベーターは移動の時間が非常に短い、一瞬だ。
コンコンッ…
「どうぞ…」
小さな声が聞こえ、扉を開ける。
「失礼しますロチュス様、昼食をお持ちいたしました。」
台をロチュス様の後ろに止める。
「もぅ、待ちきれなかったわ〜」
椅子の背もたれに両手をちょこんと乗せながら、足をバタバタとしている。
「…では、お嬢様また次回に。」
数語のニュメロ先生が片側のメガネを整えながら話す。
「ええ、また次回」
「…ニュメロ先生、ありがとうこざいます。」
「ご丁寧にどうも、サラ殿」
ガチャン…
「サラ、今日はなぁに?」
…台の上に貼ってあるメモを見る。
「本日は、さっぱりとしたサラダとパルレット…です」
「そうなのね〜、パルレット好き〜」
ロチュス様にナフキンを渡し食具を置いた後、
中身を確認し、サラダを机の上に置きそっとクロッシュを外す。
「はぁあ、お腹空いた〜。今日も恵に感謝します。」
もぐもぐ…
ロチュス様が食べている間に、今までの行動をメモしておこう…。
あ…タルトそのままオーブンに入れたままだった気がする…。
あとは、くだものを乗せるだけだったから多分大丈夫だと思うけど…。
ワゴンを返した後に、タルト完成しよう。
「…ねぇ?サラ…」
ロチュス様が口をナフキンで拭き、話す。
「はい?」
「いつもはこの後レファンがお勉強を見てくれるんだけど、今日はサラが見てくれるの?」
「…えっ!?」
…いやぁ〜、勉強なんていつぶりだろう、ロチュス様中学の勉強してるのかな?いやそもそも中学の勉強なんて覚えてるかな、私ww
「う…う〜んと。分かりかねますのでレファンさんに確認を…」
「…じゃあ、今日は私、この城の事教えてあげるわ‼︎これも勉強よ!」
「…ふぇっ!?」
続く…