続き...

 

「...もう、大丈夫なの?」

ロチュス様がアーリーモーニングティーを召し上がりながら心配そうに私を見つめる...。

 

「ええ、おかげさまで。体調がよくなりました。」

 

「それならいいんだけども...。レファンから急に体調が悪くなったと聞いて、心配したんだからね?」

 

「心配をおかけしました。」

 

...ティータイムが終わり、ロチュス様の寝間着を洋服に着替えさせて身なりを整えてあげる。

入浴の時には恥ずかしがっていたのに、着替えはいいのか...なんて思いながら。

 

「ロチュス様、本日は植物とダンスのテストです。頑張ってくださいね?」

とドアの向こう側からレファンさんが話した。

 

「はぁ~、そうだったわね。後で確認しなきゃ...。」

 

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時刻は9時10分...。

 

ゆったりとした時間が、流れる。

紙とインクの匂いと古びた本達...

静けさが広々とした空間に広がる。

 

ここは王国歴史資料館兼役場。

 

なぜここにいるかというと...

 

 

「...まだ病み上がりなのですから、無理はなさらず寝ていても構いませんよ?」

書斎のような部屋で、レファンさんが隣で書類を片付けながら話す。

 

「ありがとうございます。...ですが、もう寝るほどのことではありませんし...。」

 

「ですが、また体調を崩されては困ります。今日の従者の仕事は、ロチュス様のおやつと夕食・就寝だけしてください。あとはこちらでやっておきますので、もしお暇でしたら、資料館に行くのはいかがでしょう?」

 

「そうですね...。かしこまりました、ありがとうございます。」

 

...というわけで、時間をもらいました。

 

いやぁ、理解のある上司ってホント助かるな...。

前の世界の仕事の上司で、風邪で熱が出ても仕事に来いとかある所はあるみたいだし、私の所はないけども。

 

ここはこうして時間もくれるし。

あっ休日ってあるのかな?

従者だから、ないか。たぶんだけど

 

って、そんなことは置いといて。

元の世界に帰らなくちゃ!!

 

資料館に異世界の項目を魔法の検索機で探してみると...。

一件あった。

 

だが、ここにはなく北の国、歴史資料館≪ナガイの記念館≫にあるらしい。

異世界の単語でヒットするということは、この世界で異世界転移・転生・異世界の話があるってことだよね?

北の国...行ってみたいなぁ。

 

他にもないか、機械・日本・アメリカ・オフィス・携帯などなど

いろんな単語を検索してみたが、ヒットせず...

 

とりあえず一つ見つけたから良しとして、≪魔法に関する≫分厚い本を開き、読み始める...。

 

前にフレラン王国は魔法を物につけて効力を発揮するって書いてあった。

確かに魔法がかかった物が販売されていたな。

他にも、火は調理にもつかえるし、水は洗ったり流したり、土は椅子とかテーブルにも使えるし、風は切れる...と。

 

〈火の魔法〉周りを明るく照らし暖かい、文明を与えたもの

〈水の魔法〉すべてを洗い清める、大いなるもの

〈土の魔法〉包み込み、恵みの母なる大地

〈風の魔法〉運ぶしらべ、気を変える

すべての魔法はイメージから。

そのもののイメージを認識し、生み出すことができる。

 

生まれ持って来ている性質はそれぞれ異なる。

すぐに魔法が使えるもの、あとから習得するものに分けられ、ほとんどの人は魔法が使える。

(魔法不適合 不在)*訂正 北の国 ロシサハ王国 ケンイチ・ナガイ 魔法不適合者

 

...!ケンイチ・ナガイ?それってさっき異世界で調べた時に出てきた、ナガイの記念館?

長井健一さん?って日本人じゃんっ!! 

これは、ますます北の国に行きたい!

 

長井さんは魔法が使えなかった...てことは、私も魔法が使えないってこと?

ん~、分からないけれどとにかくやってみよう。

 

魔法の元となる気は、体に流れている生命エネルギーと同様であり主に感情・意思により、大きく出る場合が多い。

心身を整え、気を出すと安定した魔法が出る。

逆に意思のみの気は、大きな魔法は出るが、バランスが悪くスキを突かれる。

また、肉体のみの気(力)でも同様。

 

〈心の鍛え方〉

・座って足を組み、両手をそれぞれ膝の上に置き目をつむる。

・呼吸を意識し、頭の中を空にする。

 

〈体の鍛え方〉

・走る・重いものを持つなど、体を動かし、基礎体力をあげる。

・ゆっくり四肢を伸ばすなど強弱をつけるとよい。

 

...なるほどね。今日はあまり激しい運動はしないけど、座禅ならできそう。

 

他にもないか探してみよう...。

 

それからお城の歴史やこの国と近隣の文化、名産品なども分かることができた。

 

王都の国 フレラン王国

大陸の西に国を築きあげ、4つの国のうち一番古くからある国である。人類が多い。

穏やかな気候ゆえ、布・紅茶・穀物が盛ん。建造物が多く貿易の中心となっている。

 

森の国 アフケニ王国

大陸の東に位置し、2番目に築き上げた国。獣が多い。

こちらも穏やかな気候。緑豊かで、果物や山の幸が多く豊富である。

 

海の国 マリサイ王国

大陸の南に位置し3番目に築き上げた国。人・魚類が多い。

魚類が主だが、海賊も住むようになり、合併した。

海藻・酒・塩・南の国にしかない果物が盛ん。

 

雪の国 ロシサハ王国 

大陸の北に位置し最後に築き上げた国。人・鳥類が多い。

調味料・鉱石・温泉が豊富。

 

...しばらく心身の鍛えと資料館通いが始まった。

 

続く...。