続き
ジャーーッキュッ
レファンさんは、蛇口から水を流しながらティーカップと受け皿とポットを洗い、蛇口を閉めて水をきりカゴの中に立てる。
濡れた手を手すりに掛けているタオルで拭く。
すぐさまヤカンが置いたままのコンロに火をつけて、手元の引き出しを開けて何かしている…。
「さてと」
レファンさんが一息つき、後ろにいる私の方に振り返る。
「お疲れ様です。」
「お疲れ様です、レファンさん。」
両手にペンとメモを持ちながら応えると、
「少し休憩しましょうか」
と言った。
「えっ。」
もう休憩するの?
「普段はこんな事は滅多にありませんが、たまには…ね」
「8時30分から王族の食堂で、王様・王妃様・ロチュス様が朝食を召し上がります。私達はシェフの方々からワゴンを受け取り、配膳します。朝食は、2・3皿をテーブルの上に置きます。食具は、既にメイドさんが準備なさっております。たまに水を注いだりするだけで、あとは少し後ろに下がり見守りですね」
と、続けざまに話した。
王様と王妃様とロチュス様、3人が食事を摂る。
ピーッピーッとヤカンから音が鳴る。
レファンさんはヤカンの方に向き、注いだり何かしている。
少しして、真っ白なティーカップを私に差し出した。
「どうぞ、先ほどの茶葉で少し味は落ちますが。」
「すみません、ありがとうございます!」
ペンとメモを急いでポケットに入れ、カップを受け取る。
「お砂糖とミルクはいかがですか?」
「あ、いただきます!」
台の近くにいき、砂糖とミルクを入れてまぜる。
隣にいるレファンさんは、ススーとカップに口を付け紅茶を飲んでいる。
「ナイショですよ」
私の目線に気が付き、隣にいる私に顔を少し向けて、少しニヤッと笑った。
「あ、はい!誰にもいいません。」
「よろしいです。」
20分間のしばしの休憩時間を過ごす。
時刻は、8時20分になる…。