少し変更しました。
続き
第2章 学び
チリン…チリリリ!チリリリ!
…ん…。
寝ぼけ眼のまま、音が鳴ってる物に手を伸ばし止める…。
ふぁ…っ…。
ああ、朝か…。
時刻は5時30分
カーテンの隙間からは、うっすらと明るい光が差し込む。
フカフカのベットの上で背伸びをし、掛け布団を少し体からずらす。
体を空気にさらし、頭の中を整理する。
…んと、6時15分だっけ?食堂に行くの…。
ベットから体を起こし、カーテンを開ける。
くっ…、案外眩しい。
瞑っていた目を少しずつ開け、景色を眺める。
濃い青空とこれから上がっていく太陽…
木々が生い茂り、少し広い空間が広がっていた。
「良い天気になりそうだ。」
歯を磨き、顔を洗い、パジャマから頂いた使用人の服を着る…。
うん、サイズもまぁいい感じだし大丈夫だ。
鏡に映った自分を見ながら整える。
そうこうしているうちに、時計の針は6時に。
あとは、懐中時計とペンとメモをそれぞれポケットに入れる。
少し、ベットを整えておくか…。
ベットの上で、クシャッとなった掛け布団を少し伸ばして整える。
鍵を持って、初従者の仕事行きますかっ‼︎
ーー
6時10分
トントントン…
一階の食堂の扉をノックする。
「どうぞ」
中から小さく声がして、「失礼いたします」と言いながら扉を開ける。
キィ…
中では、レファンさんが食事を昨日食べた場所に置いているところだった。
「おはようございます。レファンさん、本日からよろしくお願いいたします!」
レファンさんの前に行き、挨拶をする。
「おはようございます、サラさん。こちらこそよろしくお願いいたします。少しでも分からないことがありましたら、すぐに聞いて下さいね。」
にこやかな笑顔で言った。
「はい、ありがとうございます!」
「では、食べましょうか。」
と言いながら、右手で向かいの席に促す。
「はい。」
席に座り、朝食を食べる。
パンとサラダと卵とスープだった。
食べ進めていると、ガチャ…キィと扉が開く音が聞こえ使用人達が次々と入ってきた。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
「おはようございまーす。」
「おはようございます。」
「おっ、おはようございます!」
レファンさんと一緒に挨拶をする。
「レファンさん、こちらの方は…」
「本日から、従者を学んで頂く方です。」
「サラと申します。よろしくお願いいたします!」
椅子から立ち上がる。
「そうでしたか、こちらこそよろしくお願いいたします。」
使用人達も、食事を摂りだす。
それからも次々と使用人の方々が来て、あっという間に席が埋まった。
その頃にはレファンさんも私も食べ終え、片付けて食堂を出る。
その時も使用人が入っていく。
朝食ラッシュだ…。
そう思いながらレファンさんの後ろを歩いていく。
「サラさん。」
「はい!」
「私と一緒に、今日のロチュス様のスケジュールを確認しましょう。」
そういいながら、食堂の隣の部屋に入っていく。
食堂よりは少し狭いが、真ん中にテーブルと、いくつかの椅子、右側の壁に細い木の大きな枠に、沢山のメモが貼り出されている。
会議室や休憩室みたいな雰囲気だ。
レファンさんは内ポケットに黒い革の手帳を取り出し、開いて見せてくれた。
そこには、日々その日のスケジュールが書いてあった。
1日
稽古追加 10:30〜ダンス
変更植物 次の日
2日
稽古追加 植物
3日無し
……
レファンさんは、11日のスケジュールのところに指を置き7日だと知らせる。
「今日は、11日。変更はありません。ですが、その日やロチュス様の体調で変わって来ますので、その時は対応する必要があります。」
「畏まりました。」
臨機応変な対応って事だな。
「ちなみに、この部屋は使用人の休憩室であり、会議室です。毎朝、朝礼があります。まぁ、これは執事コンシェルジュのサンセールさん、従者コルテージュの私とサラさん、メイド長セルヴァントのソントレさん、料理長シェフのアルディさんだけですがね。」
「えっ…名前の前になんとおっしゃいました?」
「執事はコンシェルジュ、従者はコルテージュ、メイドはセルヴァント、料理人はシェフですよ。あまり使うことはありませんが、覚えていて損は無いでしょうから今のうちに覚えて下さいね。」
「畏まりました!」
執事はコンシェルジュ…サンセールさん
従者はコルテージュ…レファンさん、私
メイドはセルヴァント…ソントレさん達
料理人はシェフ…えっと
「アルディさん…ですよ」
メモを書いていて、止まったところを教えてくれた。
アルディさん…と。
「ありがとうございま「おうっ、呼んだか?」
お礼の言葉を遮って、調理服を着た40.50代で茶髪の男の人が入ってきた。
「おはようございます、アルディさん。本日から従者を学んで頂くこちらの方に教えていたのです。」
「そうだったか!よろしくなっ!俺はアルディだ。」
と言いながら右手を出した。
「初めまして!これからよろしくお願いいたします!サラと申します。」
私も右手を出し握手をする。
続く…