続き
太陽はすっかり落ち、空には1番星が輝く…。
時刻は18時30分
城門を潜り、城へと戻る…。
ウロウロしていたら、あっという間に時間が過ぎていた。
まずは、4階の自分の部屋に戻ろう…。
朝や昼間に城内に入った時とは違い、白とオレンジ色の光電が照らしている。
とてつもない広さと煌びやかさを感じる…。
眼前には、パタパタと使用人が行き来している。私も、その内の一人になったんだ…。しっかりした服を着て、歩き回るのを想像する…。
「あ、お帰りなさいませ!貴方がサラさんですね」
と目の前の大階段から、薄い青色の髪をお団子にしたお姉さんメイドが声を掛けて来た。
「はい、ただ今帰りました。初めまして、これからお世話になります、ロチュス様の従者になるキサラギ・サラと申します。よろしくお願いいたします。」
「 サンセールさん、レファンさんから伺っております、メイド長のソントレと申します。こちらこそよろしくお願いいたします。」
「サラさん、お夕食はもうお済みですか?まだでしたら、19時に出来上がりますが…。」
「あっ、そういえばまだでした。では、お言葉に甘えて…。」
「承知いたしました。では、1階の食堂にお越し下さい。」
「ありがとうございます!」
「それでは、失礼いたします。」
「失礼いたします。」
メイド長ソントレさんと別れて大階段を登って3階に行き、ドアにそれぞれ「サンセール」「レファン」「キサラギ」と書かれたドアプレートを見つめる…。
ああ、そういえば名前と苗字逆に言ってたぁ!
お昼に判明したのに!それに、苗字を名乗るのは控えた方がいいよね…。皆んな名前だけだし、何とも言われなかったけど…。
よし、これからそうしよう。まずは、せっかく書いてくれたプレートを訂正してもらうように言わないとね…。
サンセール…、先程のソントレさんが言ってたけどもしかして、王様の後ろにいたおじさん執事だよね…。
改めてご挨拶に行かなきゃ。
とりあえず、部屋に入ろう。
ガチャッ…。
暗かった部屋に灯りが付く…、午前中に部屋を見た時と同じように部屋が広く感じる…。
これ、元の私の部屋よりも断然広いよ。
クローゼットを見つけ、紙袋からピンクのワンピースを取り出しハンガーにかける。
貰った懐中時計と、ペンとメモ、月の石のネックレスと首に付けたままだったループタイを、それぞれ机の上に置き、1人掛けのソファーにもたれかかる…。
「はぁ〜…。」
今日の溜まった疲れを吐き出す。
今日も疲れたなぁ〜、楽しかったけど!
明日もまた新しいこといっぱいだから、早く寝よう。
後ろを振り返ると、ベットがある…。
ベットの上にいくつか置かれたものに気が付いた。
曇った袋に入っていたものを取り出すと、レファンさんが着ていたような紺のジャケットとワイシャツと黒のパンツが2着、もう一つの袋の中には柔らかい生地でベージュのパジャマだった。そして足元には黒い革靴…。至れり尽くせり…。
有り難や有り難や…。
2着をハンガーに掛けて、靴を脱ぎ捨てベットに仰向けになる…。
19時まであと10分…それまでこうしていよう。
続く