自作小説です。



続き



長い絨毯の上を3人が歩く…。
ブロンドのミディアムヘアと少し明るい青色のワンピースをフワフワと揺らしながらロチュス様が前を歩いている。

深い緑色の髪をし紺のジャケットと黒のパンツを身に着けて隣で歩くレファン。

そして私。


この長い絨毯の先に王様と王妃様がいらっしゃる。

「サラさん。行動は私の真似をして頂ければ大丈夫ですよ。王様と王妃様の前に来たらしゃがんで、『王様・王妃様、お初にお目にかかり誠に光栄に思います。キサラギ・サラと申します』とおっしゃって下さい。その後は王様か王妃様か尋ねられるとか思いますので、答えて下さい。よろしいですね?」


と小声で言ってくれた。


「分かりました!ありがとうございます。」

コツン…カツン。



王様と王妃様の前…。

左右には兵士が槍を持って立っている…。


ロチュス様がワンピースの裾を持ちお辞儀した。
目の端でレファンさんが右足を立ててしゃがみ頭を下げた。私もレファンさんと同じ様にしゃがみ頭を下げる。


「お父様、お母様。サラを連れて参りましたわ!」
とロチュス様が言った。

「今です。」
とレファンさんが小声で言う。

「王様、王妃様。お初にお目にかかり誠に光栄に思います。如月 さらと申します。」



「よく来ましたね。サラさん、どうかお顔を上げて下さい。」
少しの間が空き低い声がこの空間に響く…。


ゆっくりと顔を上げると、ロチュス様と同じブロンドの髪。紺の服と赤いマントに身を包んだ王様が優しい顔をしていた。

「私はこのフレラン国の王。トランシュリウムカリュル・フレランです。この度は、私達の娘の危ないところを助けていただきありがとうございます。」

「私は、王妃。リブロン・オーチデ・フレランです。娘を助けていただき本当にありがとうございます。あなたはお怪我ありませんか?」
と私と同じ茶色の髪、少しウエーブがかかっていて、王様と同じ紺の服。
ワンピースになっていてスカートのところにユリの花が刺繍してあった。王妃様も優しい顔をしている。


「お気遣いありがとうございます、私は大丈夫です。ロチュス様が無事で良かったです。」


「王様、王妃様。私としたことがロチュス様をお守りできず誠に申し訳ございません。」
と隣にいるレファンが言った。


「レファン、そなたはよくやってくれている。気にするでない。」
と王様がなだめた。

「…っ。もったいないお言葉。…っ。」
苦しそうに言った。


レファンさん…。


「娘から聞いたのだが、サラさんを従者にしたいのだとか…。サラさんはどう思っていますか?まぁ、十中八九娘の突然の思いつきだと思いますが。」
と王妃様が聞いて来た。

「はい、ロチュス様からの提案を聞いて、今私も驚いています。」


「お父様、お母様!サラなかなかいいでしょう?
サラもお願い!私の従者になって、きっと楽しいわ!」

…ロチュス様。

どうしたものか…。
従者になったとしても、守り方をちゃんと学ばなきゃいけないし…。そのほかも…。

私はこの国を調べて、この世界を調べて、元の世界に戻らなきゃいけない。

「んーむ。ロチュス…。いいかい?お前は私達の娘だ。お前の人を見る目が良いのは分かってる。だがな、自分の思いだけではならんのだ。相手の気持ちを聞いてみなさい。」
と王様がロチュス様に優しく言った。

「…。なんかサラってほかの人と違うんだもの。この世界の人じゃないみたいに。サラの事をもっと良く知りたいのよ!」
と頰を少し膨らませながら言った。

っていうか…なんて?


私が別の世界から来たってなんで分かったの⁉︎


「ロチュス様⁉︎それは、サラさんに失礼では?」
とレファンが言う。

王様も王妃様もレファンさんも不思議な顔をしている…。

まぁ、そうだろうね…。


「いくらお前の感が8割当たるとはいえ…。」
と王様。
結構当たるのね…。



一か八か言ってみようか…。牢屋に閉じ込められる可能性はあるけどね。


「ロチュス様…。」


「なぁに?サラ?」
ロチュス様が振り返る…。


「なぜ、分かったのですか?」




うん、当たり前だが。
この空間の時が止まった…。




シン…。





「ほら、やっぱり。でも危ない人じゃないわ。」
とロチュス様が沈黙を破る。

「ゴホンッ。サラさん…。あなたはどこから来たのですか?」
とレファンさんが聞く…。


「私もよく分からなくて、ただ仕事から帰ってきて寝て起きたら、この世界にいたんです。この国から少し離れたところの草むらに。信じてもらえないでしょうけど。」


「いえ。娘の言うことですもの、あなたの言葉を信じますわ。では、この世界を知るためにこの国に?」と王妃様。


「はい、まずは情報収集をと思いここに寄らせて頂きました。」


「それで、出会ったのが娘か…。これも何かの縁だが。」
と王様、何やら考え込んでいる…。