自作小説です。



続き








「本日は、ルーチェ・デル・ソーレへお越し頂きありがとうございます。それでは、少々お待ち下さい…」

お客様に注文を伺い挨拶を言って一礼し、調理場へ戻る。


「うん…いいぞ。」
ディライブがそっと言う

「ありがとうございます。」


「あとは、お客様の様子を見て、グラスの水が減っていたら、注いだり…だな。今のところは。」

ディライブの後ろから料理人が忙しなく動いている…。


「わかりました。」
周りを見ると、他のウェイターがコップに水を注いだり、席に案内したり、コース料理の注文を伺っている。


水が入ったボトルを持ちながら、背の高い赤毛の男性が戻って来た…。

「…あとは、料理を待つだけか。」


「まだ、もう少しかかりそうだ。」ディライブが答える。


「サラ…さんだっけ。襟が立ってる。」
と赤毛の男性が私の首元に手を出して直してくれた。


「ありがとうございます、すみません。えっと…?」

「グライユールだ…ユールでいい。」

そっと手が離れる。


「ありがとうございます。ユールさん」



「間食の服から急いで着替えてもらったからな…。俺も気が付かなかった、すまん」
ディライブが言う


「いえ、私がきちんとしていなかったので」
襟が立ってることも気付かなかった…。恥ずかしい。


「間食の服ってラフでいいですよね。」と黄色の髪の女性が言った。


「そうですね、動きやすいです。えっと…」


「ダヒヤです。私の事は、ダリアと呼んでくださいその方がいいので。」


「ダリアさん、ですね。昼食もこの服なんですか?」


「そうですよ。まぁ、いちいち着替えるのは大変ですから、楽ですけどね〜。」



「さてと、料理が出来たぞ。」とディライブが声を掛ける。



「サラさん、注文を伺ったテーブルが担当のテーブルとなる。まずは、前菜の配膳からだ。」
と既に右腕と両手に前菜を乗せて言った。


「はい。」
ディライブと同じように、前菜を腕に乗せてみよう…。



「おい。無理に同じようにしようとするな、安全第一で行け…。」とディライブが言う



「あ、それもそうですね。すみません。」
少し怒られてしまったかもしれない…。



「…」じっ…とユールがみて、そのまま配膳に向かって行った。



…なんだろう。
とにかく、配膳しよう。