お姉ちゃん お母さんはね。

お姉ちゃん お母さんはね。

2021年11月 長女に会えなくなってしまいました。ここでお話しさせて下さい。

大学生の頃

通学途中にある大きな金木犀の中を

通り抜けるのが最高なんだと

よく言っていた

まだ鬱になる前元気だった頃の

お姉ちゃん


おしゃれしてとても楽しそう

だった

卒業してからもまた通いたいなぁって

きっとお姉ちゃんが1番輝いていた

頃なのかもしれない


私がもし死んだら金木犀を沢山

入れてねーなんて笑いながら

言うから

はいはい一杯いれてあげる

冗談が本当になるとは、お姉ちゃんも

私もあの頃は思っていなかった筈


金木犀の花が終わるころ

お姉ちゃんは逝ってしまった

出来るだけ沢山金木犀を集めて

欲しいとお願いしたけれど

叶わなかった

葬儀屋さんが申し訳なさそうに

銀木犀なんですが

っと準備して下さった

やさしに嬉しかった


直ぐにでも植えてあげたい気持ちと

どうしても思い出すから

植えたくなかった金木犀だけど

今は少し大きくなって庭から

こちらを眺めている

お花が一つでも二つでも咲くかなぁ

金木犀の花が終わる頃

またお姉ちゃんの日がやってくる

3年になるんだね お姉ちゃん

会いたいな