昨日「悼む人」初日舞台を観てきました。
http://www.parco-play.com/web/play/itamuhito/
天童荒太さん原作の直木賞受賞作品「悼む人」を
「包帯クラブ」「20世紀少年」等の演出監督の堤幸彦さん演出
「夜逃げ屋本舗」等を手がけた大森寿美男さん脚本
出演は向井理、小西真奈美、手塚とおる、真野恵理菜、伊藤蘭
のたった5人で2時間半の舞台。
友達がこの舞台のチケットを取ってくれて観に行くことが決まって
さっそく本を買って「悼む人」を読みました。
様々な人たちの死、人生、生きるとは・・・色々考えさせられる内容で
私なんぞは自分の母親の姿と重なり最後は号泣ものでした。
この本を2時間半の舞台でどのように表現するのか楽しみだった半面、
最後、号泣して観られるかどうかとても不安でした。
初日ということでロビーには溢れんばかりの花花花
とーってもいい香りに包まれていました。
関係者っぽい人も沢山来ていました。
芸能人では気がついたのは渡辺えりこさん。
最初から手塚とおるさんのマシンガントーク
どうやら出演者が5人だけということで、1人1人大量のセリフで
状況や起こったことや様々な様子を語る手法らしいです。
それはそれは滑舌よく一気にしゃべり圧倒
小西真奈美さんもすごかった
あんな長いセリフを間違いもせず何分も話し続け、
あげくに自分にとりついている男性の声も声色を替えて話す・・・
つまりは二役をこなす感じで素晴らしかったです
綺麗なドラマの女優さんなのかと思ったら、つかこうへいさんの劇団出身だったんですね。
納得・・・。
伊藤蘭さんもハロプロ出身の真野さんもとても良かった
向井理さんは主人公の悼む人「静人」を演じていたんですが、
他の周りの方々は素晴らしすぎて、主役でしたがちょっと影が薄いように
私は感じてしまいましたが、もともと静人という役柄が
自分の感情を殺しながら悼む旅をする青年なので
仕方ないのかなぁ~。でも時々セリフ噛んだりしてたしなぁ~。
でもカッコイイので許しちゃいますっ
本では母親の病気の状況がもっと詳しく描写されていたのですが、
舞台ではさらっと流されていて、少しユーモアも取り入れながら
重い感じに描かれていなかったので、最後の号泣場面も感動しつつ
心震えながら温かい涙が頬を伝わる程度で済みました。
俳優さんの素晴らしさと心が洗われるような気分と少し自分が強くなれた
ような気がした舞台でした。