今日は長年に渡り、愛して止まない映画、何度観ても飽きる事のない、
「小さな恋のメロディ」に関するお話をしたいと思います。
「小さな恋のメロディ」という映画は、アラン・パーカー原作・脚本、
ワリス・フセイン監督、そしてマーク・レスター、トレイシー・ハイド、
ジャック・ワイルド主演で、1971年にイギリスで公開されました。
超簡単だけど、映画自体の説明はココまでね。
私がこの映画と出会ったのは、中学2年の時でした。翌日クラスで
話題になっていたから、よ~く覚えています。しかも風景付きで。
今までで一番好きだったクラス、2年3組の風景です。
という事は1976年ですね。その頃ビートルズ来日10周年の
キャンペーンで盛り上がっていて、私がビートルズに熱中し始めたのも、
この年でした。だから記憶がハッキリしています。
日曜日だったから「日曜洋画劇場」っていうタイトルだったのかな?
何度目のテレビ放送だったのかは分からないんだけど、
内海敏彦、永久勲、杉田かおるが吹き替えをしたヴァージョンでした。
中2になった時にクラス替えがあり、そのクラスで知り合った友人が、
とにかく洋画が大好きだったんですね。特にチャップリンが。
そう、ビートルズの素晴らしさを教えてくれたのも彼でした。
仲良くなった友人からの影響を、受け易い性格なのかもしれません。
実際ウルトラマンもそうでしたからね~。
それで「洋画」であるこの映画も、たまたま観たというワケです。
思春期っていうんですか?多分私にとってはその時期だったのかも。
フィンガー5の影響で、淡い恋に憧れていた頃でもあり
(この際あのねのねの影響の方は、横に置いておきます)、
素直にハマっちゃったんですよね。この映画に、メロディに。
ダニーもですけど(オリジナルでは「ダニエル」と呼びますけどね)、
とにかくメロディがめっちゃ可愛かった。すげ~可愛かった♡
金魚のシーン、バレエのシーン、お墓のシーン、食堂のシーン、
そして音楽室のシーンと、どんどん引き込まれて行きましたが、
私にとってメインのシーンは、この後、突然やってきました。
ラテン語の先生に呼び出され、おしりを叩かれ、涙顔になっていた
ダニーを待っていたのは、メロディでした。ダニーはきっとすぐ、
自分の事を待っていたのだと、すぐ気が付いたんだと思いますが、
横にはトムがいて、この後ダニーと一緒に遊ぶつもりだったので、
機関銃のように次から次へと、誘いの言葉をぶつけてきます。
メロディと一緒に遊びたいダニー、でも横には親友のトム、
二者択一を迫られていたワケです。もの凄く辛かったと思います。
ようやくメロディの前で立ち止まったのに、まだ決心がつきません。
そんなダニーの優柔不断な態度を責めるように、メロディは、
ダニーに背中を向け、ゆっくりと歩いて行っちゃうのですが、
ダニーは追い駆けるように、メロディの横に並んで、歩き始めます。
ますます激しくなるトムの声を振り切るように、歩く速度が増し、
ついには走り出します。なんと手までつないでいますよ~♡
さっき「説明はココまで」って書いたばかりなのに、気が付いたら、
しっかり描写しちゃっていました。何も見なくても書けます。
私はこのシーンを見ていてゾクゾクしました。初めての気持ちです。
感動したんですね。始めて映画に感動した瞬間でした。
あるいはメロディに恋をした瞬間だったのかもしれません。
このシーンがあったから、未だにこの映画が頭から離れないし、
未だにこの映画を、思いっきり引き摺っているんですよね。
で、私の場合、毎度も書いている事ですが、コレクターの血が
流れていますので、まずはサウンドトラック盤を買いました。
ビデオがなかった時代だったので、サントラ盤を聴くだけで、
まるで映画を見ているかの様に、いつでもその時の気持ちを
取り戻せましたし、何よりも音楽そのものが素晴らしかったんです♪
主題歌はビー・ジーズの「イン・ザ・モーニング」でしたが、
この映画を代表する曲と言ったら、やっぱり「メロディ・フェア」。
でも私が一番好きな曲は「ラヴ・サムバディ」。
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの曲も忘れられません。
インストの曲も大変素晴らしく、それらの曲は全て、
リチャード・ヒューソンという方が手掛けています。
その頃は気が付かなかったんですけど、リチャード・ヒューソンは、
ビートルズを初め、いわゆるアップル・アーティストの方々の曲の
オーケストラアレンジを、多数手掛けた方だったんですね。
ポール・マッカートニーのアルバム「ラム」のインスト盤の
アレンジや、演奏していたのも彼のオーケストラでした。
その日本盤CDのライナーノーツには「リチャード・ヒューソンの
正体は、ポール・マッカートニー本人である可能性が高い」などと、
全く持って怪しからん事が書かれてあり、抗議した事もありました。
ビー・ジーズはその後ディスコ・サウンドでも注目を浴びましたが、
私にとってのビー・ジーズは「小さな恋のメロディ」ですね。
ところで私の初恋は、その約1年後の、中学3年生の時でした。
それまでも、初恋まで行かないような淡い想いはしていましたけど。
とにかくメロディに恋しちゃったから、そんな女の子なんて、
周りにいるワケないのです。と、思ったら、いたんですよ!
中3の9月に転向して来た、めっちゃ可愛い女の子です。
髪型がとにかくメロディそっくりで、寝ても冷めても、
その子の事ばっかり考えていました。当時私は90キロもある、
いわゆるデブでしたが、食事が喉を通らなくなり、卒業する頃には、
65キロまで落ちてしまいました。減量なんかしなかったのにです。
その初恋は卒業とともに、はかなく終わってしまいましたが、
実はいつまでも引き摺っていたんですよね。そして21歳の時、
当時スタートさせていた、インディーズごっこの中で製作中だった、
クリスマス・アルバムの中の収録曲、ジョンとヨーコのカヴァーの
「ハッピー・クリスマス」で、デュエットを実現させた事があります。
当時そのインディーズごっこの中には、4人の女性ヴォーカリストが
いたのですが、「ハッピー・クリスマス」をデュエットする相手は、
もうその初恋の相手、Sさんしか考えられなくなりました。その頃、
初恋の淡い気持ちが大復活し、私の頭の中を支配していたからです。
何故大復活していたのか?それはその頃、またテレビで、
「小さな恋のメロディ」を観たからですよ!それが切っ掛けで、
電話をしたんですよね。あの頃は見ているだけだったのに。
でも実現したのはデュエットだけ。お付き合いは出来ませんでした。
それでもね、私が今までで一番、天国の近くに昇ったのは、
間違いなくこのデュエットした時だったと思うんですよ。
だから「小さな恋のメロディ」とSさんの思い出は、私の中で、
いつまでたっても繋がっているんですよ。映画を観る度に、
Sさんを思い出すワケです。コレっていけない事なんでしょうかね?
実は96年に私が作ったアルバムのジャケットにも、
Sさんに登場していただきました。私は約5年前に結婚して、
未だに嫁さんを愛していますが、いけない事なんでしょうかね?
おっとっと、またまた長~くなってしまいました。
他人の初恋話なんて聞いたって、ちっとも面白くありませんよね。
でももうちょっとだけ。
「小さな恋のメロディ」はその後、サントラ盤がCD化されました。
コレって日本だけの現象らしいですね。当然持っていますよ♪
映画はレーザーディスクで買い、現在はDVDになりました。
原作本はボロボロになりましたが、未だに大切にしています。
例によってまだまだ話し足りない、私にとってかけがえのない、
特別な想いが込められた、宝物のような存在である映画、
「小さな恋のメロディ」ですが、この辺で終わりにします。バイバイ!
(mixiへのオリジナル掲載日:2007年07月05日)