『中華そば ココカラサキゑ』
しんとくんのラーメン教室vol.5
ずっと前から気になっていたこちらのお店は、新大阪駅から徒歩10分~15分のところにあります。
店名のとおり、純系名古屋コーチンなどの丸鶏を使用した“中華そば”が一番の看板メニューで、
特製ノドグロ(煮干し)と掛け合わせたWスープなど人気を博しているこちらのお店ですが、、、
実は、ぴあMOOK関西の『究極のラーメン関西版2021』の塩部門においてGPグランプリを受賞されました!!
普段なら一番の看板メニューを初来店の時は必ず選択するのですが、その影響もあり今回は…
『塩丸鶏味玉』1000円
を注文しました!
ちなみに、私は夜営業開店すぐの18時過ぎに行ったので、特段待たずに入店することができました。
ワクワクしながら、ラーメンを待つこと5分ぐらいで着丼。
この見た目です!
スゴくないですか?
このピカピカと輝いた金色のスープ。
見るからに鶏の旨味や鶏油(チーユ)がバチバチ。
麺をいただく前に、スープをひとSUSURI.
おおおおおー!!!
何だこれは!!!
~~~~~~~~~~
一言で、、、
美味しい。
~~~~~~~~~~
いやー、塩ラーメンでここまで感動させられたのは、塚本にある『ひなた』以来です。
とはいうものの、そもそもこってり好きな私なので、あまり塩ラーメンを食べに行かないのですが…笑
ですが、あの超こってり好きの私ですら、何度も訪れたくなるそんなスープでした。
具体的にどんなスープだったかというと、
純系名古屋コーチンなどの丸鶏を23時間じっくりと煮込み、その後さらに4時間 追い鶏して“出汁”を抽出するため、
鶏の旨味が厚い風味となって感じることができます。
ここで一番驚きたいところは、
23時間じっくりと火入れし煮込んで鶏の旨味を抽出しているにもかかわらず、清湯(チンタン)スープであることです。
※清湯=スープが透き通って油と混ざらず乳化していない状態。
この何がスゴいかというと、普通“油”というものは長時間加熱していると徐々に乳化してしまいます。
つまり、油と水分が混ざりあい濁ったスープになってしまいます。
しかし、こちらのお店は23時間と長時間丸鶏を加熱しているにもかかわらず、ここまで透き通ったスープを実現させているのです。
ここがまたスゴイところです!
なので、清湯で、しっかりと鶏の旨味を抽出するには火加減を徹底的に管理する必要があり、常に乳化してしまうリスクがあるのです。
すなわち、かなりの技術が問われるのです。
まずそのことが感動したのと、仕上げの鶏油(チーユ)がこれまた美味しいすぎるのです!
これにも本当に驚かされました。
鶏油は、量を間違えたり合わせ方などを間違えたりすると、どうしても油っぽく感じてしまったりします。
しかし、鶏油の合わせ方も完璧。
この表現が良いのかはわかりませんが、どこかほんのりバターが入っているのかと感じるほどのまろやかさがありました。
何だこれは!この感じは、これまでたくさんのラーメン屋さんを巡ってきましたが、初めてでした。
そして決め手に大量の昆布を使用したダシが美味しさを加速させているのだと思いました。
もうスープに完全に恋をしてしまい全て飲み干してしまいました。笑
いけないけいない、、
あまりにもスープに感動しすぎて、スープの話でかなりの尺を使ってしまいましたが、
麺も中太平打ストレート麺でほどよく弾力もあり、こちらもそのスープを美味しくいただけるように工夫されていました。
トッピングの味玉はトロトロでこちらも美味しかったです。
本当にラーメン屋さんを出たあとも美味しかった!と余韻に浸るぐらいでした。
電車に乗ったらすぐに行ける立地にあるので、近いうちにまた訪れたいですね。
店主が目指されている『毎日食べたくなるラーメン』に自分のなかでは急上昇。
こってりじゃないのに、ここまでしっかりと味がして楽しめるのは本当にすごいと思いますし、それは通いたくなるなといったところでした!
かなりオススメなので、皆様もぜひ行ってみてはいかがですか!
2020.11.26