白い砂浜にいた

まわりには他に何もない

空はどんよりと顔を曇らせ

まるで蓋をされているよう…


歩いてみても風は感じない

耳にさえ何も聞こえない

それなのに目の前の海だけは

荒々しく踊り続けている


ここにいると叫ぶように…



波の合間に一頭の鯨を見た

白い泡と黒い空のなかで

一際目をひく鯨



荒波の中でもしっかり泳ぐ

そんな姿を近くで見たい


もっと近く

もっともっと近くに



気づいたら

自分もその荒れた海の中で

波に遊ばれる鯨になっていた



思うように動かせない身体

波には翻弄されつづけ

それでも鯨を見失わぬよう

必死でもがく…


いつの間にか

もうほんのすぐそこまで

あの鯨が近づいて来ていた



笑いかけてみよう

話しかけてみよう

一緒に泳いでみよう

手を触れてみよう



波に転がされて

上も下もわからぬまま

がむしゃらに身体を動かす


少し慣れたせいか

心持ち今までより泳げる



そしてついに

触れる事が出来そうな所に…



思い切って

手を伸ばしてみた




その瞬間

初めとなんら変わらぬ

あの白い砂浜に立っていた



相変わらず波は荒れている

鯨も…もう見えない
















っていう夢を見た。なんて



半年ぶりの更新。

またたまに来るかもです。