空を恨んでた

なんで全てを知っているのに
教えてくれない

嘘にまみれた時間も
空なら真実がわかるでしょう?

疑惑が真相になった時、
仕事前の朝だった

震えが止まらなくて、
こらえまくった涙

"落ち着かせてよ"

そう言った私に
あなたはこう言った

"愛してるよ"

こんな時まで嘘をつく
しかもものすごく残酷な嘘

そしてその夜
私の頭も心もズタボロにされたんだ

空の馬鹿
もっと早く教えてよ

もっと早く
真実を伝えて欲しかった

空は何もかも
知っている

なのに何も教えてくれない

ただただ見守るだけ

そして知った
空は繋がっていると言う事を

みんな同じ空の下で
生きていると言う事を

空は
たったひとつの
共通の場所

あの人も見ているかな
今日の空

あの人も見るのかな
明日の空

もう恨んでなんかいない

哀しい時も
嬉しい時も
そっと見守ってくれている空

私は空を好きになった

同じ空の下

嘘を赦した
空の下

終わらないものはない

あの日私は知った

どんな哀しみも
どんな苦しみも
必ず終わりが来る

もちろん楽しい時間も
嬉しいことも
必ず終わりが来る

形ある物はいつか必ず壊れて
命あるものはいつか必ず亡くなる

永遠なんて
存在しない

欲しいものを手に入れた
でもこれは終わりへの始まり

いつか必ず終わりが来るんだ

終わらないものなんてない

変わらないものなんてない

私は永遠なんて
受け入れない

職場のゴキブリホイホイに、
トカゲが頭を突っ込んで出られなくなってた

イモリなのかヤモリなのか、
よくわからない手乗りサイズの
小さなトカゲ

体だけは外に出ていて、
しっぽがくるりん

最初は、
げっ!って思ったけど、
出られなくてずっとそこにいるから、
なんか愛着湧いてきてた

でも今朝久しぶりに見たら、
くるりんの可愛いしっぽがだらんと伸びてた

すぐ気付いた

あ、死んじゃったんだ…って

ごめんね、
トカゲさん

人間の身勝手な行為に、
あなたの小さな命を巻き込んでしまった

ごめんね…

泣きそうになった

触れないし助けてもあげられなかったのに

私も自分勝手な人間だから

ごめんね…

私、3人目考えてるんだ
もしいつか宿ったら、
君の魂を私のお腹に入れてもいいよ

そんなことすら思った

しっぽがだらんと伸びてるトカゲさん、
見る度に苦しくなった

ごめんね、
人間が中心な世界で

きっとトカゲさんにも家族がいたかもしれない

お別れも言えずに、
そんな所で朽ち果てていくなんて

可哀想だよ

トカゲさん、
本当にごめんね

私達人間は、
小さな命を軽率に見すぎてる

罪もないのに…

こんな哀しいことがあったのに、
その後すごく嬉しいことがあったよ

トカゲさん
小さな命
哀しい結末

心を痛めても、
嬉しいことに喜んでしまう私は罪ですか?

触れられない…、
そんな思いで助けてあげられなかった私も罪ですか?

トカゲさんごめんね

人間の世界で
ごめんね

安らかに眠れますように…