"感情を表に出さないね"

そう言われて浮かんだのは
ふたつの夜

怒りと哀しみに狂って暴れた夜

"あなたはいつも正しいから腹が立つ"
と言われたあの夜

疑心暗鬼に陥った後
感情が消えた

私の感情は殺されたんだ


"大丈夫、傷付けたりしないから"

大丈夫、
私は傷付いたりしない

もう、
傷付いたりしないよ

傷痕が多すぎて、
もうわかんないや


交差する
指輪と指輪

愛とか恋とかわからないけど、
煙草の煙が優しく温かく包む


感情





見えない 壁