「最後に打ち明けます。

  ワタシは…。」


 


 確かに、

 思いもよらない事実だった。

 

 でもそれを受け入れてしまったのは、

 自分の幼さ故。

 そこから共に堕落していったのは、

 自分の素直さ故。


 

 「運命」を信じ、

 それに従い続けた自らの過ち。


 

 自らの、過ち。

 

 そう言われ続け、

 そう思い込み続け、

 罵倒、放置、利用に耐え果てた残骸は、

 自己嫌悪。

 信じたいがために疑い続けた日々が築き上げた、

 偽りの愛。

 

 そして迎えた最悪の結末は、

 裏切り。


 

 でも、なんでだろう。

 「さようなら」と同じくらい、

 「ありがとう」という言葉に、

 涙が、溢れた。


 

 哀れみや慰めの言葉より、

 「よく、がんばったね」の一言が、

 「今まで」を「これから」に繋げてくれた。


 

 極度の自己嫌悪とヒステリーから得た、

 優しさ、想う心、慈しむ気持ち。


 

 これが、「裏切りの価値」。


 

 それを受け入れられたのは、

 変わらぬ自分の素直さ故。

 

 そして、

 一喜一憂しながら大きく学んだ、

 自分の感情の軌跡故。