やめようやめようと思うものの一つに、移動中に歌うこと。歌うといっても、頭の中で。
歩くという単純極まりない作業のときは何か考え事をするのがベストだと思う。
体を多少なりとも動かしている分、連動して脳も活性化するだろうから。詳しくは知らないが。
それなのに、頭の中までも単純な思考を巡らせるのはなんとも非生産的の骨頂。
声に出して歌うのなら歌唱力の上達だとか、なんらかの意義は生まれるものの、頭の中で歌うとは一体なんなのだ。そこにはビブラートもファルセットも、別になにもない。
とにかく、せっかくの連動活性化チャンスをみすみすフイにしていることになるのでやめようやめようと思い続けてずいぶん経つが、むしろそう思えば思うほどにどんどん往年の名曲の数々がよみがえってくる。
こういうときの脳というのは恐ろしいもので、自分の意思とは反する方へ向かうことをやめない。いけないという思いに反比例して加速するもんだから、自分の脳のようで自分の脳でない感じになる。しかしこれが自分の「無意識」というものなのだろう。
頭の中で往年の名曲を歌うのを完全にやめることは不可能だろうから、よきところで切り上げることにして、さっさとなんでもいい、込み合った問題について考えることにしよう。
もしくはでたらめでもいいから作曲でも。そこになんらかの生産性を持たせなくては。
ボクの大好きなあの曲はそういう風にして生まれたらしいから。
ムダ使いをなくそうと、有効に使おうと、そうなりたいのです。